勝田層群の化石産地パトロール

平成19年8月14日 天候 晴れ


朝5時に自宅を出発 勝田層群の分布地域を半日ドライブしてきた。

    


ビカリアの多産地の川床は水没し、保護?されていた。
ここが減水し再び我々を楽しませてくれるのは
何時のことになることだろう・・・・・

      
とある吉井川の河床で見られるシルト質砂岩と礫層の堆積状況
これらの堆積が、どういう環境で行われたのか 想像するのも楽しい。


    
このシルト質砂岩には写真のようなノジュールが多く含まれ、まれにエンコウガニなどを含む、
二枚貝類は生息状態で埋没したと思われる産状を示すものがしばしばみられ
ことにベネルカルディア類は合弁・離弁で集合してノジュールを形成しているものが多い
また、礫岩層の中にはカキの破片が多くみられ、巻貝類も壊れた物が多いが良く見る


津山市北部の宅地造成地の露頭 ここでは粗粒砂岩層が、ビカリアを含む泥質砂岩層の上に堆積している
写真のノジュールにはしばしば保存の良い“手足付き”のエンコウガニを含む

  
この粗粒砂岩層からは 多くの化石を産出し 雨後など露頭表面に浮き出ていてたやすく拾える


奈義町のビカリアミュージアム この日も国内各地から見学者が訪れていた。

  
この施設の最大の呼び物は 化石の採集体験が有料でできることだ
施設の一角に、他所から持ち込んだビカリアなどの化石を含む土砂?岩片から
用意されたハンマーで、擬似採集できる。
それぞれの採集物を『化石鑑定所????』で見てもらうのだが、その様子をそばから見ていて
鑑定員????の説明のお粗末なことといったら呆れてしまう・・・・・
標本の扱いは雑で、子供たちが苦労して得た物を袋からバラバラと放り出し指でゴシゴシこすり
これはビカリアのかけら これはオサガリ これはカキ・・・・・といった具合

奈義町生涯学習課の管理下にある施設で、実質の運営管理はこの地区の老人会に委託されているようで
鑑定???に当たっている人たちは、化石に関してまったくの素人
奈義町の教育関係者が、この人たちに是非とも学習会を開いて、指導していってほしいものです。
この施設に、遠方から訪れる子供たちのために・・・・・・・・・・・


この日の採集成果

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