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週に一度 想い出の化石として標本展示室に
あげていない標本を紹介していきます。


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0200 掲 載 日 2016年7月28日
標 本 名 Allodesmus sp.  (肋骨)
産  地 長野県安曇野市豊科町田沢 (大口沢)
      北緯36度18分35.67秒    東経137度56分56.64秒
時代 地層 新生代第三紀 中期中新世      青木層
標本写真



コメント 1995(平成7)年4月29日 採集  アロデスムス属の仲間の肋骨

 これまで私自身、何の疑問もなくクジラの肋骨としていたたものです。
今回 ネット上で少し調べてみました。
 一般的にクジラ類の肋骨の場合、その生活の場が陸上に上がるようなことがないため、身体の大きさの割に華奢な構造をするものが多い。ここに掲載した肋骨は断面が亜方形で太い骨格であり。このことから、水中生活者であるものの、陸上にも上がり、その身体を直接地面につけ腹部・胸部でその体重を支える必要がある哺乳類ではないかと考えた。
 アロデスムスはアシカ科と共通の祖先から進化した鰭脚類でアザラシ科近い仲間でデスマトフォカ科に分類されている。
尚 この産地ではアロデスムスの距骨も採集している。(思い出の化石 0031 2013年4月25日掲載分参照)
備 考 参考資料
珠洲市HP 参照 リンク先




0199 掲 載 日 2016年7月21日
標 本 名 Nanonavis splendence (Ichikawa & Maeda)
産  地 大阪府泉南市新家 昭和池 近郊
       北緯34度21分10.17秒  東経135度18分58.90秒
時代 地層 中生代 白亜紀後期   和泉層群  畦ノ谷層
標本写真 @

A

B

コメント 1970年代後半から1980年代中頃採集      ナノナビス スプレンデンス

 大阪の和泉層群で産出する二枚貝類の中でも 最も知られていて大阪のマニアのあいだでは通称“ナノナ”と呼ばれています。
この種は当初 Pleurogrammatodon属として記載されたもので大型の高厚の殻をもち、畦ノ谷層では良品を多産し、合殻の産出も多い。こうして標本を並べてみると それぞれの化石化する過程で受けた圧力によってそれぞれが潰されており、また歯板の特徴も成長によって変わるので同定には注意が必要です。
備 考 参考資料
1992 田代正之 「化石図鑑」 日本の中生代白亜紀二枚貝  (株) 城野印刷所




0198 掲 載 日 2016年7月14日
標 本 名 Eutrephoceras sp.
産  地 兵庫県洲本市由良町
時代 地層 中生代 白亜紀後期    和泉層群 北阿万層
標本写真




 

コメント 2014(平成26)年9月14日 採集   オウムガイ類 ユートレオセラス属の仲間

 この産地で自身では8個体目の採集品 これまでと同様に 遊離したノジュールの様に 露頭に転がっていました。危うくハンマーを加えてしまいそうになりましたが、薄い殻が覗いているのに気が付き手を止め改めてよく見ると 薄く全体が泥岩に覆われているものの一個体のオウムガイと気付きました。
 殻表面には 西淡層のブラビトセラスでよく見るアノミアと思える二枚貝が付着しています。
備 考 参考資料
1983 MATSUMOTO TATSURO MIYAUCHI TOSHIYA
770. CRETACEOUS NAUTILOIDS FROM HOKKAIDO-III : PART 3. SOME NAUTILOIDS FROM THE CAMPANIAN OF SOYA, NORTHERN HOKKAIDO
770. 北海道産白亜紀オウムガイ類-III. : その 3。宗谷のカンパニアン産オウムガイ類
日本古生物学會報告・紀事 新編 (132), 220-229, 1983-12-30




0197 掲 載 日 2016年7月7日
標 本 名 Fissidentalium cf. yokoyamai (Makiyama)
産  地 兵庫県香美町村岡区大糠
時代 地層 新生代第三紀 中新世中期    北但層群 村岡層 湯舟川黒色頁岩層
標本写真

コメント 2014年(平成26年)5月29日採集   Dentaliidae ゾウゲツノガイ科  ヤスリツノガイ

 香美町村岡区に流れる矢田川の支流の湯舟川の川底では、村岡より上流部に黒色の泥岩(頁岩)が広く見られます。この湯舟川黒色頁岩層は北但層群の村岡層の一部とされています。
海が広がり深くなった時の堆積物で半深海性の貝類を見ることがありますが、その産出量はそれほど多くはありません。
備 考 参考資料
1958 弘原海 清, 松本 隆  北但馬地域の新生界層序:近畿西北部の新生界の研究(その1)
1959 松本 隆, 弘原海 清  北但馬地域の新生代構造発達史:近畿西北部新生界の研究(その2)
       地質学雑誌  Vol.64 & Vol.65




0196 掲 載 日 2016年6月30日
標 本 名 学名不詳   エゾバイ科(Family Buccinidae)の仲間?
産  地 熊本県上天草市龍ヶ岳町高戸椚島(くく゛しま)
    北緯32度23分26.61秒 東経130度23分56.68秒
時代 地層 中生代白亜紀 (サントニアン〜カンパニアン)  姫浦層群 下部亜層群樋の島層
標本写真



コメント 1987年(昭和62年)1月1日採集
 椚島(くく゛しま)のGlycymeris amakusensis を多産する層から採取、体螺層は扁平に潰されているが、5層確認できる。体層には4本の肩の張りだした強く、太く波打った疣状の螺脈をめぐらしいる。それらの肋間には細い螺条ある。殻口は大きく丸く広がり水管溝は短く臍孔は見られない。
これ等の特徴から分類を検討しているが現時点では最も近いのはエゾバイ科(Family Buccinidae)と思えるが不明である。
備 考 参考資料
1984 Tomoki Kase  Early Cretaceous Marine and Brackish-water Gastropoda from Japan
              Natinal Science Museum , Tokyo




0195 掲 載 日 2016年6月23日
標 本 名 Diaboloceras (?) sp.    (セッコウレプリカ)
産  地 新潟県糸魚川市青海
時代 地層 古生代石炭紀中期       青海石灰岩層
標本写真



コメント 1990年代中頃入手 早野久光氏より贈呈品  シストセラス科 ディアボロセラス属

 螺管の巻きが三角形であることで知られている 産出はまれなアンモナイトで、螺管が成長していくときに前段階の螺管に布団を覆い被せる様に次段階の螺管が巻き込んで行く特徴がみられる。
ウィキペディアによるとディアボロ(Diabolo)とは、ジャグリングの道具の一種で、空中で回転させるタイプの独楽(こま)との事で、またイタリア語で「悪魔」の意味があるとの事。
備 考 参考資料
2012 永広 昌之, 西川 治, 西川 功  広島県東部の秋吉帯川井石灰岩産石炭紀アンモノイド
                        地質学雑誌 Vol. 118 No. 8 p. 516-520
2007 富山県古生物研究会  生命のシンフォニー  アンモナイト登場,そして絶滅
                    富山市八尾化石資料館 展示図録
1985 太田正道 監修     山口県の古生物 ━古生代━
                    山口県立山口博物館 刊行




0194 掲 載 日 2016年6月16日
標 本 名 Volutillithes antiqua Kase
産  地 大阪府泉佐野市上之郷 新池
      北緯34度21分18.06秒    東経135度20分17.24秒
時代 地層 中生代 白亜紀後期       和泉層群 畦の谷層
標本写真

コメント 1982(昭和57)年8月15日 採集    アッキガイの仲間
 
ゴルフ場のコースに隣接する露頭で、当時大阪近郊のマニアが度々採集に来ていたようで、泥岩層に挟まれた 薄い礫層に化石は散在して含まれており、下記に紹介する加瀬先生の巻貝類の記載論文に取り上げられている標本もこの産地で出たものも多い。
備 考 参考資料
1990 TOMOKI KASE  Late Cretaceous Gastropods From The Izumi Group Of Southwest Japan
              Journal of Paleontology, V,64, No. 4




0193 掲 載 日 2016年6月9日
標 本 名 Tonna luteostoma (Küster)
産  地 愛知県田原市高松町一色
      北緯34度36分54.21秒    東経137度13分25.76秒
時代 地層 新生代第四紀 更新世中期      渥美層群 豊島砂層 高松シルト質砂岩部層
標本写真



コメント 2016(平成28)年5月30日 採集     ヤツシロガイ

初めての渥美層群での採集 小雨が降る中 砂岩のヌルヌルと滑る崖に白く浮き出た多くの貝が見えている。ハンマーなしに 千枚通しの針先で十分に掘り出すことができる。そんな採集条件の崖なのに、崖の足元をツルハシ等で大きく掘り崩しているところがあった。 この様な採集の仕方は、同好の者としては恥ずかしい限りです。
この産地では 露頭の表面に見えているものを丁寧に採集するだけで 十分な種類がそろう・・・。
備 考 参考資料
2015 川瀬基弘・市原 俊・河合秀高  中部更新統渥美層群の軟体動物化石
 瑞浪市化石博物館研究報告 41 p.51-131




0192 掲 載 日 2016年6月2日
標 本 名 Neptunea sp.
産  地 長野県安曇野市豊科町田沢 (大口沢)
      北緯36度18分35.67秒    東経137度56分56.64秒
時代 地層 新生代第三紀 中期中新世      青木層
標本写真

コメント 1995(平成7)年4月29日 採集     エゾボラの仲間

 この仲間は寒流の影響下を示すといわれが、オウムガイMizuhobalis iszumoensis の報告があり この日採集できた他の貝化石等も含めて島根県出雲地方の布志名層と対比できると思う
備 考 参考資料
2002 糸魚川淳二・柳澤忠男  長野県豊科町中谷・大口沢産の中新世頭足類化石
    豊橋市自然史博研報 12 29-35




0191 掲 載 日 2016年5月26日
標 本 名 Phacosoma kawagense (Araki)
産  地 岐阜県瑞浪市明世町戸狩
時代 地層 新生代第三紀 中期中新世     瑞浪層群 戸狩層
標本写真





コメント 1977(昭和52)年7月28日 採集   マルスダレガイ科カガミガイ亜科 カワゲカガミガイ

 この頃 瑞浪市化石博物館の東側 へそ山と呼ばれていた地域で瑞浪市のスポーツ・文化施設の建設に伴った造成工事が行われていて、戸狩層があちこちに現れ 化石はたやすく見られた。
 過去この化石種のカガミガイの仲間の属名はDosinia sp. Dosinorbis sp. Phacosoma sp. へと呼び名が変わっていった経緯があります。
備 考 参考資料
瑞浪市化石博物館 研究報告 各号




0190 掲 載 日 2016年5月19日
標 本 名 Pinna sp.
産  地 兵庫県宍粟市一宮町三方上千町
時代 地層 中生代三畳紀 後期カーニアン階   千町層  (難波江層群N2相当層)
標本写真


コメント 2007(平成19)年4月8日 採集   ハボウキガイ科

 この産地では時たま産出するが、中々全体を観れるものはない。またここでは多種の貝化石が密集して化石床を呈しており、ほとんどが殻は見られない。 掲載標本はそのような中 珍しく殻が保存されている。
備 考 参考資料
1975 ペルム・三畳紀系ワーキンググループ  日本におけるペルム・三畳紀系境界付近の層序と対比
地質学雑誌 第81巻 第3号 165-184 1975年3月




0189 掲 載 日 2016年5月12日
標 本 名 Dendrophyllia okamotoi Niko & Suzuki & Taguchi
産  地 岡山県津山市東野介代付近ほか
時代 地層 新生代新第三紀中新世中期       勝田層群  吉野層
標本写真 @

A

コメント 1980年(昭和55年) 8月6日採集            オカモトキサンゴ
   @とAの産地露頭は異なる
 これらの標本はすでにHPには紹介させていただいていますが、昨年(2015年)、広島大学の児子修司先生が津山の吉井川に架かる新境橋の下で産出した標本で新種記載されました。
この掲載標本は、団地の造成工事のときの物で現在は住宅が立ち並び到底化石が取れる場所ではない。
備 考 参考資料
2015 Shuji Niko. Shigeyuki Suzuki. Eiji Taguchi  Dendrophyllia okamotoi, a new Miocene species of scleractinian coral from the Katsuta Group in the Tsuyama area, Okayama Prefecture, Southwest Japan Bulletin the Akiyoshi-dai Museum of Natural Histoy 50
2016 Shuji Niko. Shigeyuki Suzuki. Eiji Taguchi   Madrepora mitsukurii, a new Miocene species of scleractinian coral from the Katsuta Group in the Tsuyama area, Okayama Prefecture, Southwest Japan
Bulletin the Akiyoshi-dai Museum of Natural Histoy 51




0188 掲 載 日 2016年5月5日
標 本 名 Minohellenus aff. minoensis (Karasawa)
産  地 広島県庄原市東本町四丁目  西城川 川床
           北緯34度51分51.50秒   東経133度0分56.42秒
時代 地層 新生代新第三紀中新世中期      備北層群 下部砂岩層
標本写真 背面観

腹面観

コメント 2015年(平成27年) 10月29日採集   ミノヘレーヌス属

1997 柄沢ではItoigawaia属とされていたが Itoigawaia属はMinohellenus属のシノニムと 2015 安藤等で提唱されている。
掲載標本の甲背は川床の泥質砂岩層の露頭に表出していたため川ズレし消失している。
つまり採集時には甲背の消失部の輪郭だけが見えていた状態 もちろんこの時点では甲殻類とは考えてもいなかった。でも他とは異なると違和感がありチスを打ち込むと ほぼこの状態で飛んで出てきた。
備 考 参考資料
2015 安藤佑介・河野重範・櫻井 剛  島根県に分布する中部中新統布志名層から産出した十脚類の追加標本
       瑞浪市化石博物館研究報告 41
1997 柄沢宏明 西日本の新生代大型甲殻類 
       瑞浪市化石博物館専報  8




0187 掲 載 日 2016年4月28日
標 本 名 Trachycarcinus huziokai Imaizumi
産  地 富山県富山市八尾町村杉  
       北緯36度34分20.38秒   東経137度9分16.11秒
時代 地層 新生代新第三紀中新世        東別所層
 標本写真

コメント 1994年(平成6年) 8月14日採集    フジオカツノクリガニ 

 日本各地の中新世の地層から産出が知られていますが、関西では一志層群の三重県津市美里町五百野の物はよく知られている。
恥ずかしながら この標本 ノジュールを現場で割り クリガニだと分かっていたのに何故か割った片割れの石を持ち帰っていなかった。甲背のトゲトゲの折れたのが反対の石についていたはずなのに!・・・・。いまになっても悔やまれる。
 私が長年調査フィールドとしている勝田層群からは、まだ産出の報告はない。 是非とも採取してみたいものです。
備 考 参考資料
 1978 今泉力蔵  日本産化石甲殼類, とくに貝甲類および軟甲類の分類
    Fossil Crustaceans from Japan, with special reference to the classifications of Conchostracans and Malacostracans
    東北大學理學部地質學古生物學教室研究邦文報告 78, 1-61




0186 掲 載 日 2016年4月21日
標 本 名 Venericardia subnipponica Nagao
産  地 佐賀県唐津市相知町佐里
時代 地層 新生代古第三紀漸新世前期      杵島層群 佐里砂岩層
標本写真

コメント 1991年(平成3年) 5月4日 採集    マルスガイ目トマヤガイ科 アシヤフミガイ

 長崎の伊王島層群での巡検の帰路 下記の資料を参考にたち寄る。
この地方には、漸新世前期から後期に掛けて下位から相知(おうち)層群・杵島(きしま)層群・佐世保層群と累重し多くの海棲貝化石を産することで知られている。
備 考 参考資料
1972 井上英二 北西九州,唐津炭田の古第三紀系杵島層の岩相変化と化石群集からみた堆積環境
           地質調査所報告 第245号




0185 掲 載 日 2016年4月14日
標 本 名 Mizuhopecten tokyoensis (Tokunaga)
産  地 兵庫県南あわじ市阿那賀沖 海底  (鳴門海峡 播磨灘側海底)
時代 地層 新生代 第四紀 更新世(Pleistocene)       地層名 ?
標本写真



コメント 2008年(平成20年) 1月5日  丸山漁港帰属の漁師さんより入手  トウキョウホタテ

 海底にあると思える地層から洗い出されてから このように現生の生物(環形虫類や穿孔貝など)に侵食され 無残な姿ですが合弁で、何とか全体像が読み取れます。 このトウキョウホタテは絶滅種とされ、下記資料によると、4万年前後前の寒冷化が進行し、最終氷期寒冷期に向かって、瀬戸内海が海退していく中に生息していたとされています。
 
   参考 http://pravito.web.fc2.com/skcoll-103web.htm
備 考 参考資料
2016 中尾賢一  鳴門海峡北西部の海底から得られた貝化石とそのAMS14C年代
              徳島県立博物館研究報告 26 9-15
             




0184 掲 載 日 2016年4月7日
標 本 名 腕足類   ( Enteletes sp. ? ) 
産  地 滋賀県犬上郡多賀町大字河内 権現谷
時代 地層 古生代 ペルム紀前期       北鈴鹿層群 霊仙山石灰岩層
標本写真

コメント 1980年(昭和55年) 4月6日採集    エンテレテス?属の一種

 この産地 里山からそんなに奥深く入ってはいないが谷は急深で 山肌の斜面は石灰岩のガレキで登れるものでない。
時にはニホンカモシカも現れるとのこと。  この日も 少し離れた石灰岩の大岩に野猿を数匹見た。
フズリナ類やウミユリやサンゴ類が多く、腕足類は産出すると聞いていたがほとんど見ることはない。辛うじて 破片と思われるものを2〜3個見た程度で、掲載の標本が全体像をよく残したものだが、例にごとく腕足類の同定はあまりにも資料がなく難しい。
備 考 参考文献
1976 宮村学・三村弘二・横山卓雄
5万分の1 図譜  彦根東部地域の地質  地質調査所




0183 掲 載 日 2016年3月31日
標 本 名 Anadara (Hataiarca) kakehataensis Hatai et Nishiyama
産  地 石川県輪島市町野町徳成
時代 地層 新生代 新第三紀 中新世中期      東印内層
標本写真





コメント 1986年(昭和61年) 7月13日採集        フネガイ科  カケハタアカガイ

 マングローブの繁る潮間帯潮干帯にたくさん生息していたアカガイの仲間で、表面に25本前後の放射肋がある。中新世中期を代表する二枚貝で、しばしばビカリアとともに産出。 富山市八尾の掛畑がタイプ標本の産地。
 徳成の小さな沢岸の泥岩層の露頭にはカケハタアカガイを多く含むノジュールがしばしば見られる。
この日、当初の目的のビカリアは良品とはいえませんが一個体採集できた。
備 考 参考文献
1955 増田 孝一郎
能登半島の中新世軟体動物 MIOCENE MOLLUSCA FROM NOTO PENINSULA, JAPAN.PART 1.(I)
日本古生物学會報告・紀事 新編 1955(20), 119-127, 1955
1966a 増田 孝一郎
能登半島東印内層の軟体動物化石群-I : 貝類化石群の一般的考察
MOLLUSCAN FAUNA OF THE HIGHSHI-INNAI FORMATION OF NOTO PENINSULA, JAPAN-I : A GENERAL CONSIDERATION OF THE FAUNA
日本古生物学會報告・紀事 新編 (63), 261-293, 1966
1966b 増田 孝一郎
能登半島東印内層の軟体動物化石群-II : 貝化石群集と種の記載
MOLLUSCAN FAUNA OF THE HIGASHI-INNAI FORMATION OF NOTO PENINSULA, JAPAN-II : REMARKS ON MOLLUSCAN ASSEMBLAGE AND DESCRIPTION OF SPECIES
日本古生物学會報告・紀事 新編 (64), 317-337, 1966




0182 掲 載 日 2016年3月24日
標 本 名 Canadoceras ? sp.
産  地 和歌山県有田川町沼谷 (旧清水町)
時代 地層 中生代白亜紀後期(サントニアン〜カンパニアン〜マストリヒチアン)  外和泉層群二川層
標本写真

コメント 1987年(^昭和62年)4月5日採集         キャナドセラス?の仲間

 この産地は 最近ではアイノセラスを多産することで良く知られていて、マニアも多く訪れる。
この当時 イノセラムスをたやすく見ることができ、近くの岩坂観音〜九木谷地域から時には長径40cm近いアンモナイトも産したようです。
 近年になってGaudryceras tombetsense の産出が報告され(下記)二川層の時代がマストリヒチアンまで広がったようです。
備 考 参考文献
2012 Yasunari Shigeta, Akihiro Misaki and Masaaki Ohara
Gaudryceras tombetsense Matsumoto, a Maastrichtian Ammonoid from the Aridagawa Area, Wakayama, Southwestern Japan
 Paleontological Research 16(3):244-251




0181 掲 載 日 2016年3月17日
標 本 名 Parafusulina sp.
産  地 広島県庄原市東城町帝釈宇山為平
時代 地層 古生代 上部ペルム紀      帝釈石灰岩層(層群) 
標本写真



コメント 1981年(昭和56年) 3月15日  入手    シュワゲリィナ科

 広島県神石高原町の化石研究家西川功氏より頂き物です。 同氏とは1977年に庄原地域の備北層群を案内していただいて以来 度々お世話になっています。90歳を超えていられますが、今もお元気で若かりしころと変わらず化石への情熱をもたれています。
 今年1月の第165回古生物学会(京都大学)でフォサマグナミュージアムの茨木洋介先生と連名で帝釈石灰岩の腕足類について発表されるなど、現在も活躍されています。
(※この5月 西川功氏が 人連手に今年の3月にお亡くなりになられたとの知らせがありました。合掌)
備 考 参考文献
1960 佐田 公好
     岡山県阿哲石灰岩台地の上部二畳系紡錘虫化石動物群について
          地質学雑誌  第66巻 777号 410-425頁
1995  佐田公好・福多亮子
      広島県帝釈石灰岩より産する Paraschwagerina の新種 P. taishakuensis n.sp.
          呉大学社会情報学部紀要 1995




0180 掲 載 日 2016年3月10日
標 本 名 Glycymeris amakusensis Nagao
産  地 熊本県上天草市龍ヶ岳町高戸椚島(くく゛しま)
    北緯32度23分26.61秒 東経130度23分56.68秒
時代 地層 中生代白亜紀 (サントニアン〜カンパニアン)  姫浦層群 下部亜層群樋の島層
標本写真





コメント 1993年(^平成5年)10月9日採集     タマキガイ科

 田代正之 1992 「化石図鑑」日本の中生代白亜紀二枚貝 より引用
  殻の外形は丸みのある四角形から後端がやや後方に突き出した亜三角形、または卵型と変異がある。殻表の装飾も肋の強さにかなり変異が観られる。歯板の小歯は左右殆ど対照的に配列する。内殻の腹縁には細かい刻み模様がある。
備 考 参考文献
1971  Tashiro
    UPPER CRETACEOUS GLYCYMERIDS IN JAPAN
            日本古生物学會報告・紀事 新編, 1971
2014  北村直司
    上部白亜系姫浦層群のサメ類(軟骨魚綱)化石の古生態学的研究
            Kumamoto University Repository 博士(学位)論文




0179 掲 載 日 2016年3月3日
標 本 名 メジロザメ目サメ類の歯 (レプリカ)
産  地 北海道夕張市鹿島千年町 (:現在 シューパロ湖の湖底)
時代 地層 中生代上部白亜紀 サントニアン    蝦夷層群 鹿島層
標本写真

コメント 2016年(平成28年)1月31日 入手(頂き物)

 右下の黒い部分にあるのは 米粒 これで標本の大きさが分かってもらえるだろう。
砂岩に含まれていたこれらの化石は 繊細な蟻酸処理によって母岩から分離抽出されたものです。そのすばらしい技能に驚くのですが、それにも増してこのレプリカ 微細な標本の型取り どうやって何を使っているのだろう・・・・。
 普通レプリカの作成は 型取りより 色付けのほうが大変だというのですが この小さなレプリカにはすばらしい状態での色付けがされている。
 これらの技能を行使できる藤本艶彦氏に感服します。
備 考 参考文献
2015 金子正彦 藤本艶彦 加納 学
  北海道上部白亜系蝦夷層群(サントニアン階)から産出した北西太平洋地域で初産出となるメジロザメ目サメ類の歯化石について
  三笠市立博物館 紀要 18号 27-49 (2015,3)




0178 掲 載 日 2016年2月25日
標 本 名 Babylonia japonica (Reeve)
産  地 大阪府大阪市北区梅田町 大阪駅前第四ビル地下の掘削残土処理場(南港埋立地)
時代 地層 新生代 第四紀 完新世       梅田粘土層
標本写真



コメント 1979年(昭和54年) 11月18日採集   エゾバイ科  バイ

現生種バイ Babylonia japonica は温帯種で、南西諸島を除く日本全域と朝鮮半島や中国の一部などに分布する。
内湾から外洋までの沿岸域の浅海砂泥底に潜って生活をしていて、典型的な腐肉食である。また食用(煮つけ等)として古くから利用されている。
左の標本の殻表には褐色斑列が残っていて、またそれぞれの殻には 成長段階において殻の破損を何度も修復した後が残されてています。
備 考 参考資料
ウィキペディア 他




0177 掲 載 日 2016年2月18日
標 本 名 Venericardia subnipponica Nagao
産  地 山口県長門市日置上 黄波戸(きわど)北方
    北緯34度23分55.27秒     東経131度8分20.95秒
時代 地層 新生代 古第三紀 漸新世    日置層群   黄波戸層
標本写真

コメント 1990年ごろ(年月日不詳) 採集    ベネリカルディア(フミガイの仲間)

 芦屋層群に対比される日置層群の峠山(たおやま)層の分布する豊北町特牛(こっとい)地区のベネリカルディアは生息状態(合殻・層理に直交した姿勢)で火山灰に埋もれたとされる産状はよく知られているが、黄波戸北方ので見られる日置層群黄波戸層では多くの化石床がみられ、それらにはベネリカルディアが多く含まれ、ほとんどが離弁である。
備 考 参考文献
1970 岡本和夫 山口県豊浦郡豊北町特牛港付近の第三系:とくに日置層群の貝化石群集と堆積環境




0176 掲 載 日 2016年2月11日
標 本 名 Sakoites yukioia Katto
産  地 和歌山県東牟婁郡串本町高富 東雨(アズマメ)
時代 地層 新生代 新第三紀 前期中新世    熊野層群  田並層
標本写真

コメント 1976年(昭和51年)7月17日 採集     環形動物環虫類の糞化石

 所属不明の化石(プロブレマチカ Problematica)という“ゲテモノ化石”として当初紹介された環形動物の生活跡(糞)化石
タイプ標本の図版に比べ チューブ状の特徴は崩れているが、それぞれの小さな俵状の顆粒は残されている。
この産地の海岸の潮の引いた岩場に転々と見ることができた。
 当時の私が生痕化石を始めて認識して採取して標本としたもので、今一度訪ねてみたい産地のひとつです。
備 考 参考文献
1975Katto Jiro  A Pellet-Cord from the Cenozoic (Miocene) of Higashi-Muro-gun, Wakayama Prefecture, Southwest Japan
           高知大学学術研究報告 自然科学編
1976甲藤次郎  ゆらぐ南紀の玉手箱 〜 サラシ首 ゲテモノ化石 黒潮古陸のことなど〜  
           地質ニュース 1976年4月号 No.260
1976甲藤次郎 増田孝一郎 左向幸雄  いわゆる牟婁層群上部層についての新知見 
           高知大学学術研究報告 自然科学編




0175 掲 載 日 2016年2月4日
標 本 名 Crinoidea ウミユリ綱
産  地 山口県美祢市伊佐町 宇部興産伊佐セメント工場内
時代 地層 古生代石炭紀  秋吉石灰岩層群 Pseudostaffella antiqua帯
標本写真






コメント 1992(平成4)年6月14日採集   ウミユリの茎(柄) 

 下記資料より
 ウミユリの萼(ガク)と根をつなぐ器官で 柄板columnalと呼ばれる骨板が柱上に重なり結合して作られている。
この柄板の中央には神経孔と考えられている軸管(akil canal)が開いている。
柄板の形状は 同一の茎の内でも同じ形状のものが重なっているものとか、厚みや直径の大きさが異なるものを交互に重ねているものもある。また節(nodal)と呼ばれるやや大きめの柄板からは巻枝(cirrus)かでるものがある。(赤矢印)
備 考 参考文献
 山口県の古生物 ━古生代━  山口県立山口博物館 1985年7月発行




0174 掲 載 日 2016年1月28日
標 本 名 Polynices (Euspira) ashiyaensis Nagao
産  地 福岡県北九州市小倉北区大字馬島
     北緯33度58分4.58秒 東経130度51分26.40秒
時代 地層 新生代 古第三紀後期漸新世  芦屋層群 陣ノ原層
標本写真



コメント 1998平成10)年5月3日 採集         アシヤタマガイ

NAGAO TAKUMI によって記載されたタイプ標本は東北大学総合学術博物館に収蔵されているようだが、数片に壊れているようです。タイプ標本は芦屋町田屋・芦屋町北方坂水での産出物
このアシヤタマガイの産出は多いが、殻の残されたものは少ない。殻口部の内唇は発達しており 臍域は長円形で臍孔は深い
備 考 参考資料
高野征宣・岡本和夫他 4名 2007 中国地方および九州地方の新生代貝類化石標本(その2)
  地質調査研究報告 第58巻 第1/2号  
NAGAO TAKUMI
 1927 PALAEOGENE COAL-BEARING FORMATIONS OF THE ISLAND OF KYUSHU 1927
 1928a A SUMMARY OF THE PALAEOGENE STRATIGRAPHY OF KYUSHU, JAPAN, WITH SOME ACCOUNTS ON THE   FOSSILIFEROUS ZONES
 1928b PALAEOGENE FOSSILS OF THE ISLAND OF KYUSHU, JAPAN PART II
    Science reports of the Tohoku Imperial University.




0173 掲 載 日 2016年1月21日
標 本 名 Raeta (Raetina) pellicula (Reeve)
産  地 愛知県名古屋市 名古屋港浚渫造成地 東部  (詳細な場所?)
時代 地層 新生代第四紀更新世〜完新世    熱田層〜南陽層
標本写真

コメント 1979(昭和54)年1月3日 採集    バカガイ科 ヤチヨノハナガイ

 チヨノハナガイRaeta (Raetellops) pulchella (Adams et Reeve)と呼ばれ、やや横長の現生種も存在するが、この種はそれより少し大型で、横長の卵形、後端は細まる。
 掲載標本は合殻で、コンクリーション化した状態での産出。本来なら殻が極めて薄いのでここまでの標本は得がたい。写真ではハッキリしませんが、殻は真珠光沢を呈しているため、浚渫工事現場の砂洲でも目立っていた。
備 考 参考資料
 吉良哲明1959 原色日本海類図鑑  保育社 刊
 波部忠重1961 続原色日本海類図鑑  保育社 刊




0172 掲 載 日 2016年1月14日
標 本 名 Meretrix hikoshimensis Okamoto & Sakai
産  地 福岡県北九州市小倉北区大字馬島
     北緯33度58分4.58秒 東経130度51分26.40秒
時代 地層 新生代 古第三紀後期漸新世  芦屋層群 陣ノ原層
標本写真



コメント 1998平成10)年5月3日 採集     マルスダレガイ科 ハマグリ属
 
 下記の論文で彦島の産出の標本をタイプ標本として新種記載されました。
それによると、芦屋層群ではNagao1928で報告している Meretrix pseudomeretrix が知られているが、これより大きく異なり亜三角形をしており、後背縁は直線的で腹縁は大きくアーチ状に膨らむ、また後端部はややとがった形状を示している。
備 考 参考資料
岡本和夫・坂井 卓 1995 下関市彦島竹の子島め西山町地域の漸新世芦屋層群の堆積相と貝類化石
瑞浪市化石博物館研究報告 22 p.19-50 pls.7-9, 20 figs.,3 tabs.




0171 掲 載 日 2016年1月7日
標 本 名 Izumia cf.trapezoidalis Ichikawa & Maeda
産  地 大阪府泉南市新家 昭和池
      北緯34度21分10.17秒  東経135度18分58.90秒
時代 地層 中生代 白亜紀後期   和泉層群  畦ノ谷層
標本写真





コメント 1982年(昭和57年)11月14日 採集  イズミア属
 1963年の市川&前田の大阪市大の紀要論文によって新属新種として記載されています。
記載に使用された標本は、淡路島の阿那賀層の志知泥岩層の分布する南あわじ市の飯山寺近郊から得られたものがholotypeとされ、cast標本での記載です。
 論文のholotypeの図版を見ると holotypeは亜三角形であるのに対してこの掲載標本は全体的に卵形を呈し殻頂も前方へ片寄っている、また田代図鑑の図譜では殻表には多くの細かい無数の放射状肋があるが、成長輪脈は見られるものの放射状肋は見られない。
 殻の腹縁の内縁部には細かいクシ歯上の刻みが見られるのは共通です。
備 考 参考資料
Ichikawa and Maeda 1963 Late Cretaceous pelecypods from the Izumi Group. Part V. Order Heterodontida (1)
Journal of Geosciences, Osaka City University Vol.7, Art.5 January, 1963
 (http://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/infolib/user_contents/kiyo/DBe0070005.pdf)
田代正之1992 『化石図鑑』 日本の中生代白亜紀二枚貝 自費出版物




0170 掲 載 日 2015年12月31日
標 本 名 ウミタケガイモドキ目(Pholadomyoida)の一種?
産  地 兵庫県宍粟市一宮町三方上千町
時代 地層 中生代三畳紀 後期カーニアン階   千町層  (難波江層群N2相当層)
標本写真



コメント 2007(平成19)年4月8日 採集    ウミタケガイモドキ目

 この産地に見られる二枚貝の密集した化石床は、殻が溶け去ったキャストの状態で、特徴は捉えにくい、ここに挙げた下の写真は凹型に二液混合樹脂を流し込んで作成したレプリカで、殻表の状態が読み取れる。
ウミタケガイの仲間の化石といえば、フォラドミアが良く知られていますが、掲載標本は現生種でいえばオキナガイ属 (Laternula sp.)に対比されるのではないかと考えています。
備 考




0169 掲 載 日 2015年12月24日
標 本 名 Gigantoproductus cf.latiexpansus Sarytcheva
産  地 岩手県大船渡市日頃市町鬼丸
    北緯39度7分28.17秒    東経141度39分18.96秒
時代 地層 古生代  石炭紀 前期      日頃市層 H2部層
標本写真





コメント 2007年(平成19年) 5月5日採集    腕足類 BRACHIOPODA 
    写真は同一個体を角度を変えて撮影

 鬼丸の砕石場からは この日何種類かの腕足類を採集させていただいたが、中々同定となるとアマチュアに理解できる資料がなくほとんどお手上げです。
 2009年に新潟大学の研究者によって数種の記載があり、対比できる図版が掲載されている。
備 考 参考資料
Jun-ichi TAZAWA and Yousuke IBARAKI 2009
Linoprotonia and Gigantoproductus(Linoproductoidea, Brachiopoda)from the Lower Carboniferous in the Onimaru quarry, Hikoroichi,southern Kitakami Mountains, NE Japan
Sci.Rep.,Niigata Uiniv.(Geology),No.24,7−19




0168 掲 載 日 2015年12月17日
標 本 名 Corbicula sandai Reinhardt
産  地 滋賀県大津市日吉台 3丁目付近
時代 地層 新生代  第四紀 更新世中期(“イオニア期”)      古琵琶湖層群 堅田層
標本写真



コメント 1977(昭和52)年4月17日 採集  セタシジミ

 当時の堅田丘陵は住宅地として造成工事が大規模におこなわれていました。これによって古琵琶湖層群が広く露出し、イシガイ・オオタニシ・ササノハガイ等がいたる所でみられました。
 ただ ここでは貝塚と思しき状況の貝殻も多く見られ 地層から産出する化石が混在してコロがっていて注意が必要でした。
シジミは日本本土の在来種としては、汽水性のヤマトシジミCorbicula japonica と淡水性のマシジミCorbicula leana 、セタシジミCorbicula sandai の計3種が生息している。
セタシジミは琵琶湖固有種であり 殻頂は高く前縁短く後縁は長い。輪脈は間隔広く顕著である。
 池辺(1960)によって堅田丘陵の古琵琶湖層群が堅田累層と命名され、その後この層準に介在する多くの火山灰層をもとに多くの研究者が近畿・東海地方の鮮新世・更新世の地層の対比を試みて多くの成果を挙げている。
 
備 考 参考資料
林 髟v1974 堅田丘陵の古琵琶湖層群 地質学雑誌第80巻第6号261-276
松岡敬二・中村 喬1981 古琵琶湖層群堅田累層産淡水棲貝化石(予報) 瑞浪市化石博物館研究報告第8号105-126
琵琶湖自然史研究会1986 琵琶湖南西岸の古琵琶湖層群の淡水生化石群集 瑞浪市化石博物館研究報告第13号57-103




0167 掲 載 日 2015年12月10日
標 本 名 Pleurotomaria sp.
産  地 大阪府阪南市桃の木台七丁目 (飯ノ峯中学校の南方)  (箱作) 
   北緯34度19分27.31秒    東経135度13分39.29秒
時代 地層 中生代 白亜紀後期 ヘトナイ世    和泉層群 下部亜層群 畦ノ谷層
標本写真





コメント 1988(昭和63)年1月2日 採集   オキナエビスの仲間

 殻は溶け去ってしまって 凸型もその殻の特徴は残されていない。
“箱作”・“飯ノ峯畑”・“貝掛”等と呼ばれ、大阪の和泉層群でも特異な産状を示し興味深い。
オキナエビスはこの産地ではしばしば産出している。しかしその保存状況はここに紹介するものと大差はない。 マストリのオキナエビスは北海道の穂別町などでも知られているが、種まで記載されているものはない様です。
備 考




0166 掲 載 日 2015年12月3日
標 本 名 @Mandarina luhuana (Sowerby)
AMandarina nola Chiba (?)
BMandarina  pallasiana (Pfeiffer) (?)
産  地 東京都小笠原村南島 (父島南西沖の島) 
時代 地層 新生代 第四紀 完新世  
標本写真 @

A

B


コメント 1970年(昭和45年)頃 入手  ナンバンマイマイ科 Camaenidae Mandarina属

 小笠原諸島のカタマイマイ属の化石については 2008年(平成20.年) に天然記念物指定され、また世界自然遺産として2011年(平成23年)に登録決定して、現在では一切の自然の造形物は島外への持ち出しは一切禁止されている。
 小笠原のマイマイは、海洋島の自然環境の中で独自の進化をし、他に類を見ない貴重な生物群を形成している。 Mandarina属(カタマイマイ属)は特に知られていて 南島の海岸砂丘や古土壌からは多量のヒロベソカタマイマイMandarina luhuana (Sowerby)を見る。
 尚、AとBの標本に関しては同定は非常に不確かで、再度検討が必要です。
備 考 参考資料
1. SATOSHI CHIBA 1989
 TAXONOMY AND MORPHOLOGIC DIVERSITY OF MANDARINA (PULMONATA) IN THE BONIN ISLANDS   Trans.Proc.Palaeont Soc. Japan, N.S., No. 155,pp,218-251,
2. 東京大学総合研究博物館 古生物標本 日本横断データベース
3. 豊橋市自然史博物館 2013 第28回特別企画展 解説書 『はてな? なるほど! ザ・カタツムリ』




0165 掲 載 日 2015年11月26日
標 本 名 Texanites kawasakii (Kamada)
産  地 熊本県上天草市龍ヶ岳町高戸椚島(くく゛しま)
時代 地層 中生代白亜紀 (サントニアン)  姫浦層群 下部亜層群樋の島層
標本写真

コメント 1991年(平成2年) 1月1日採集  テキサナイテス カワサキイ

 この標本も現在椚島の丘の上にある上天草市龍ヶ岳グラウンドの用地造成工事による転石から得られた。螺管上の強い螺肋には特徴的なイボ状の顆粒が並んで見られる。
 この樋の島層からは同じテキサナイテス属のProtexanites fukazawai (Yabe & Shimizu)の産出が良く知られている。
備 考 参考資料
@田代正之 1997 天草の地質と化石 人類以前の天草諸島(1) 南の風社刊
A小城祐樹・小松俊文・岩本忠剛・高嶋礼詩・高橋 修・西 弘嗣 2011
  天草上島東部に分布する上部白亜系姫浦層群の層序と詳細な地質時代
   地質学雑誌 第117巻 第7号 398-416




0164 掲 載 日 2015年11月19日
標 本 名 Acesta goliath (Sowerby)
産  地 千葉県安房郡鋸南町元名
時代 地層 新生代新第三紀中新世後期   安房層群 天津層 千畑礫岩層
標本写真



コメント 1985(昭和60)年頃 石友からの頂き物  オオハネガイ  アセスタ ゴライアス

 Lima ( Acesta ) yagenensis (Otuka) ヤゲンオオハネガイかも知れない。
 Acesta
属は中-大型の冷水棲、あるいは深海棲の二枚貝類で、殻表には微かな成長輪脈がある程度で、際立った装飾はない、ただ 殻頂の前後部には細かな放射状の肋がある。
 また 西日本では各地の中新世の地層から産出報告があり、兵庫県の北但層群では、最も海進が広がったときの堆積物湯船川頁岩層から多く産出している。Acesta属は足糸付着型生活者で海底の岩礁や流木等の固定物に取りついて生息していた。
備 考 参考資料
@徳橋秀一 2010 地質調査および層序学的・堆積学的研究におけるテフラ鍵層の積極的活用のすすめ その1:房総半島中部の安房層群での解析例  地質ニュース666号 10-20
A松島義章・田口公則・鎮西清高 2003 丹沢山地落合層中の貝化石群  神奈川県立博物館研究報告
B近藤 康生・菊池 直樹 2005 新生代二枚貝オオハネガイ類の古生態学 東京地学協会 地學雜誌 114(4), 650-654,
C菊池 直樹  2006 オオハネガイ類化石産出層の特徴  日本地質学会学術大会講演要旨 113, 115,




0163 掲 載 日 2015年11月12日
標 本 名 Crioceratites (Paracrioceras) asiaticum (Matsumoto)
産  地 和歌山県有田郡湯浅町栖原
            北緯 34度2分34.64秒 東経  135度10分28.73秒
時代 地層 中生代白亜紀前期  下部物部川亜層群 有田層
標本写真

コメント 1978(昭和53)年2月11日 採集  クリオセラティテス(パラクリオセラス)アジアティカム

 小畠・小川(1976)では Paracrioceras aff. elegans と記載されていたようで、採集した当時、今では亜属名とされているパラクリオセラスと同好の先輩から教わってていた。
 螺管は緩く巻きそれぞれの螺環は接することなく離れて平面的に巻いている。異常巻アンモナイトで、荒くて強い肋の上に鋭い棘がある。この標本では棘の折れた跡が観られる。
備 考 参考資料
Matsukawa, Obata(1993) The ammonites Crioceratites (Paracrioceras) and Shasticrioceras
from Barremian of southwest Japan", Palaeontology, London, 36, 249-266




0162 掲 載 日 2015年11月5日
標 本 名 琥珀(コハク)   英 : Amber アンバー
産  地 岡山県津山市高尾  皿川川床
        北緯 35度2分22.34秒    東経 133度58分3.82秒
時代 地層 新生代 新第三紀中新世中期  勝田層群 吉野層
標本写真

コメント 2014(平成26)年10月18日 採集  コハク 天然樹脂の化石
 
 このコハク 子供の握りこぶし大の大きさのものが川底の泥岩層に盛り上がるように浮き出ていた。採集しようと水深5p程の泥岩層にタガネを打ち込んだとたん、一つのブロックだったコハクはバラバラ   どうにか水中から拾い上げたのがこれ・・・・。
 下記資料によると勝田層群吉野層からは マングローブや照葉樹林の植物の花粉化石が報告されている。 このコハクの産した下位の層準には 一面に木の葉の密集したのがみられるがその植物はいまだに検討できていない、また ここより500m上流の基底礫岩の直上にあたる砂岩層には、幹の太さが30p以上もある長い樹幹化石がゴロゴロみられる。
備 考 参考資料
@森将志・山野井徹 2003 中国地方に分布する中新統備北層群・勝田層群の花粉化石と古植生変遷  日本花粉学会会誌 49
A山野井徹 他5名 1980 西南日本の中新統中部から発見されたマングローブ林植物について 地質学雑誌 86




0161 掲 載 日 2015年10月29日
標 本 名 Acila (Acila) ashiyaensis (Nagao)
産  地 福岡県北九州市小倉北区 藍島 千畳敷
       北緯 34度0分1.32秒     東経 130度48分42.79秒
時代 地層 新生代 古第三紀後期漸新世  芦屋層群 陣ノ原層
標本写真

コメント 2008(平成25)年8月3日 採集      クルミガイ科 オオキララガイ属

 藍島の船着き場の港から“中央縦貫道”を北の方向におよそ2kmで沖合に小島(貝島)が見える海岸に出る ここが千畳敷と呼ばれている海岸で、大きく潮が引いていると貝島まで徒歩で行けるとのこと。 この一面に広がる海食台の岩肌に化石が沢山見られる。
今回の A. ashiyaensis は海岸に出てすぐ左手方向の岸辺の露頭に点々と観られました。
尚、芦屋層群からは@の資料にはAcilaTruncacilanagaoi Oyama and Mizunoも産出するとのことですがいまだに採集できていない。
備 考 参考資料
@ 富田宰臣・石橋 毅 1990 北部九州炭田古第三紀の地質と化石(概説)
A Takashi Matsubara 2013 Molluscan fauna of the "Miocene" Namigata Formation in the Namigata  area, Okayama Prefecture, southwest Japan (岡山県浪形地域の"中新統"浪形層の貝類化石群)




0160 掲 載 日 2015年10月22日
標 本 名 Mizuhopecten kimurai ugoensis (Hatai & Nisiyama)
産  地 石川県金沢市大桑(オオクワ)町 大桑貝殻橋上流側  犀川(サイカワ)河床
       北緯36度31分40.92秒     東経136度41分3.54秒
時代 地層 新生代 新第三紀 中新世中期      犀川層
標本写真





コメント 2013(平成25)年8月3日 採集        キムラホタテ (ウゴホタテ)

 ノジュールに合殻で入っていたが、周辺部はノジュールが適度に風化していて分離も良くうまく剖出できたのだが、中心部は極めて分離が悪く、ご覧の様な哀れな標本となってしまった。
 ところで 大桑貝殻橋の下の犀川河床の上流側には中新世の犀川層が分布していることをこの時初めて知りました。確かに橋の上流と下流(大桑層更新世)では地層の表情が大きく違います。含まれる化石も違い大変興味深いフィールドで今一度訪ねてみたいものです。 
                  参考  管理人の採集ほかの覚書   2013/8/3-4
備 考 参考資料
 松浦信臣 2009 新版 『石川の化石』  北國新聞社出版




0159 掲 載 日 2015年10月15日
標 本 名 Nanonavis splendence (Ichikawa and Maeda)
産  地 和歌山県有田郡有田川町長谷川
           北緯34度3分25.00秒   東経135度16分20.58秒
時代 地層 中生代 後期白亜紀  カンパニアン階     外和泉層群 鳥屋城層
標本写真

コメント 2002(平成14)年11月3日 採集  シコロエガイ科 ナノナビス スプレンデンス

 この種は当初の原記載ではPleurogrammatodon splendence Ichikawa and Maeda 1958とされていました。
 ナノナビス属は白亜紀だけに知られる属で、色々な種が日本各地から報告があり
中でも、この外和泉層群や大阪・淡路島等の和泉層群から多くの産出報告があるN. splendenceは良く知られている。
 1990年頃 この場所にミカン園の造成工事が始まり、多くのDidymoceras awajienseを産出したことで知られているが、当時私の元へ、その情報が入ってきた時には工事は一段落してそのフィバーも終わっていました。
備 考 参考資料
 田代正之 1992 『化石図鑑』  ―日本の中生代白亜紀二枚貝―




0158 掲 載 日 2015年10月8日
標 本 名 Pseudolimea naumanni (Kobayashi & Ichikawa)
産  地 福井県大飯郡高浜町難波江西三松 
         北緯35度30分1.16秒    東経135度30分42.86秒         
時代 地層 中生代  三畳紀カーニアン世   難波江層群 N3層
標本写真

コメント 1999(平成11)年5月9日採集     シュードリメア属

 この難波江層群は、N1 層(下部頁岩砂岩層):N2 層(下部砂岩層):N3 層(上部頁岩層):N4 層(上部砂岩層)の4 つの各層に区分され、化石の産出は N2・N3 層が最も多い様です。
 この産地ではこの日 このシュードリメア属を多く産したが、別の種ではないかと思われる程、個体の変形が大きいのも見る。
      0127 2015年3月15日の記事参照
備 考 参考資料
地質調査所 昭和36年 5万分の1 地質図幅説明書 『舞 鶴』 (京都―第2 号)




0157 掲 載 日 2015年10月1日
標 本 名 Linthia nipponica Yoshiwara
産  地 北海道雨竜郡雨竜町恵岱別(えたいべつ)           
時代 地層 新生代第四紀 前期更新世   深川層群 幌加尾白利加(ほろかおしらりか)層
標本写真



コメント 2015(平成27)年9月13日入手 (頂き物)   ムカシブンブク

 過去に このコーナーで取り上げた( 0078・2014年3月27日)の石川県の大桑層(おんまそう)同種のムカシブンブクです。
この産地の近く沼田町のタカハシホタテと共にムカシブンブクは滝川・本別動物群を代表し良く知られていています。
 ところで、採集した当初、このウニの殻表には細かな砂粒で覆われているのですが、これらのクリーニングには、酸処理をします。この標本も “サンポール” (主要成分は塩酸)を使用されたそうです。
備 考 参考資料
地質調査所 昭和44年 地域地質研究報告 5万分の1 図幅 旭川(3)第47 号 『妹背牛(もせうし)地域の地質』




0156 掲 載 日 2015年9月24日
標 本 名 Fulgoraria sp.
産  地 長崎県西海市崎戸町蛎浦郷西中戸  
         北緯33度1分43.25秒 東経129度35分4.00秒             
時代 地層 新生代古第三紀 前期漸新世  西彼杵層群 蛎浦(カキノウラ)層
標本写真
コメント 1997(平成9)年5月10日 採集

 ハウステンボスへ2泊3日で会社の慰安旅行で行ったとき、2日目は各自自由行動が許され、一人 佐世保から船で大島・崎戸島へ向かった、現地での移動は便数の少ない路線バスを利用した。
充分な資料もないまま急遽訪れたので、適当なバス停で降り海岸の転石からの採取
化石は海岸のいたるところから見られ、時間が経つのを忘れるほどで、帰りのバス・渡船の時間を気にしながらの採集でした。
備 考 参考資料
地質調査所1993(平成5)年 服部 仁・井上英二・松井和典 『神浦地域の地質』
  地域地質研究報告  5 万分の1 地質図幅  鹿児島(15)第16 号




0155 掲 載 日 2015年9月17日
標 本 名 Crinoidea ウミユリ綱Carix
産  地 新潟県糸魚川市大字青海(オウミ)    北緯37度0分12.48秒  東経137度46分58.23秒
時代 地層 古生代石炭紀中期    青海石灰岩層群
標本写真


コメント 1987(昭和62)年10月10日採集        クリノイドの萼(がく)部

 この日、電気化学工業株式会社青海鉱山の事務所に挨拶に伺い 鉱山の概要を説明を受け、また事務所の一角に展示されている化石や会社の製品などを見学させていただきました。
 そのあと厚かましくも化石の採集をさせて頂きたいとお願いしましたところ、化石の産出している露頭・現場は無理だが、体験学習用に工場の敷地内に運んできたものなら採集しても良いとの許可を頂きました。お陰様で憧れの“青海の化石”を手にすることができました。
 後に、このことを化石仲間に話したところ その方もすぐに青海に向かったらしい。
翌年、再度青海鉱山の事務所に立ち寄り化石採集の許可を願ったところ、けんもほろろに断られた。
職員の方の話を聞くと 1987年の我々の採集のあと、採集に来たマニアが 体験学習用の石灰岩置場にライトバンを横付けし石灰岩ブロックを荷台にぼんぼんと多量に積んでいたそうで、このような目に余る行為があってそれ以後断っているとのことです。
備 考 参考資料
 中澤 努 1997 青海石灰岩層群石炭系の堆積環境と造礁生物.地質雑,103,849-868



0154 掲 載 日 2015年9月10日
標 本 名 Anahamulina sp.
産  地 和歌山県有田郡湯浅町大字栖原 矢田池 
           北緯34度2分36.74秒 東経135度10分33.30秒
時代 地層 中生代 白亜紀前期   有田層
標本写真

コメント 1977(昭和52)年3月6日採集   アナハムリーナ属の一種

 ひらがなの“つ”の字の形状をしている。
湯浅の有田層からは良く産出する種ですが、住房の形状は残されているものが多いが気房は溶け去って潰れているものがほとんど。
 この産出地点は 現在では草木で覆われ当時の崖の様子は見れないが、風化の進んだ泥質砂岩の崖を切り崩し、近くのミカン畑に雑草よけの表土として撒いていたようです。
当時、ここの赤茶けた風化の進んだ有田層からは容易く化石が得られたものです。
備 考 参考資料
和歌山県立自然博物館 2010 『和歌山に恐竜がいたころ━白亜紀前期の化石大集合━』第28回特別展解説書




0153 掲 載 日 2015年9月3日
標 本 名 Pseudoperissitys bicarinata Nagao & Otatume
産  地 大阪府泉南市新家 昭和池
             北緯34度21分10.36秒   東経135度18分58.63秒
時代 地層 中生代白亜紀後期  和泉層群 畦の谷層
標本写真



コメント 1982(昭和57)年8月15日採集   シュードペリシチス ビカリナータ

 和コマの様な、また番傘の様な形状をした巻貝で、殻口部は大きく亜三角形に広がり 水管は長く 螺塔は殻長割に低く成長と共に大きく広がる。
大阪の和泉層群産出の巻貝の中でも、この独特のフォルムから人気のある巻貝です。
尚、この種は淡路島の北阿万層でも数は少ないが産出している。
備 考 参考資料

徳島県立博物館 1991 企画展『和泉層群の化石』 解説書 

Kase, T. (1990). Late Cretaceous gastropods from the Izumi group of southwest Japan. Journal of Paleontology. 64, 563-578.




0152 掲 載 日 2015年8月27日
標 本 名 Favosites sp.
産  地 高知県高岡郡越知町横倉山
時代 地層 古生代シルル紀       横倉山層群 G2層
標本写真











コメント 1982(昭和57)年8月7日採集    ハチノスサンゴ属の仲間

 横倉山には1977年以来 4度の巡検を経験している。
横倉山南側斜面の急深な沢を、山の上から下るように産地へ向かった。採集現場には大きな母岩に含まれるサンゴは勿論多く見たのだが、リックに入れる石の重さをセーブしながらの採集、一個一個の石は自ずと小さいものになってしまった。
 それでも帰りには獲物で重くなったリックを物につかまりながら腰を上げ、這うようにして車のある山頂へ・・・。30年以上前の話である。

最後の写真の石を除き 塩酸で石の表面を溶かしている。
備 考




0151 掲 載 日 2015年8月20日
標 本 名 @UmboniumSuchiumsuchiense subsuchiense Makiyama
AUmboniumSuchiummisticum(Yokoyama)
産  地 静岡県掛川市本郷
時代 地層 新生代新第三紀鮮新世          掛川層群  大日層
標本写真 @


A

コメント 故奥田朝造氏の遺品標本    ニシキウズガイ科
     サブスウチキサゴ    ミスティカムキサゴ
以下はコトバンクより抜粋

掛川動物群(Kakegawa fauna)は静岡県南部、掛川市地域の鮮新統の掛川層群から産出する動物化石群。1927年(昭和2)に地質学者槇山(まきやま)次郎(1896―1986)が命名した。
 この海生動物群に類似のものは、北は関東地方の三浦半島や房総半島、伊豆半島から、南は高知県唐ノ浜海岸や宮崎県日南海岸の宮崎層群、それに沖縄本島などから報告されている。この動物群の分布は、鮮新世前期に南から暖流が北上し、温暖海域が関東地方南部にかけて発達していたことが推定されている、地質年代や環境変化に対応して殻表彫刻を系統的に変えている、スチウムキサゴやミクリボラの仲間について、時間の経過に伴う化石種の変化(時系列)が明らかにされており、日本列島の太平洋沿岸地域における、いまから300万年前から170万年前の鮮新統の年代区分や対比のための基準となっている。 
備 考 参考資料
延原尊美・北村孔志 2012
静岡県掛川市下俣の掛川層群最上部より産する前期更新世の軟体動物化石
    東海自然誌(静岡県  自然史研究報告),2012, 5 号,p. 45−50




0150 掲 載 日 2015年8月13日
標 本 名 Leptodus nobilis (Waagen)
産  地 岩手県陸前高田市矢作町飯森
時代 地層 古生代ペルム紀 中期    叶倉層
標本写真

コメント 2007(平成19)年5月4日採集    レプトダス ノビリス

下記資料によると
1883年この仲間をE.カイザーは魚類の歯としてLeptodus richithofeni Kayserと記載したが、レプトダスはリットニアと呼ばれる腕足類の仲間の一種です。
小動物の肋骨とかシダの葉のように見えるは、腕足の触手の器官を保護している骨格(内部プレート)です。
備 考 参考資料
田沢純一 1978 北上山地の古生層を訪ねて (1) 気仙沼のペルム系
地質ニュース 1978年11月号 No.291




0149 掲 載 日 2015年8月6日
標 本 名 Pandora pulchella (Yokoyama)
産  地 石川県金沢市大桑(オオクワ)町 貝殻橋  犀川河床
    北緯36度31分43.67秒     東経136度41分2.50秒
時代 地層 新生代第四紀 前期更新世 (約140〜90万年前)     大桑(オンマ)層
標本写真



コメント 1986(昭和61)年9月15日・2013(平成25)年8月3日 採集  
      ネリガイ科  オシドリネリガイ


 左殻は多少膨らむが右殻は膨らまず、極端に扁平な二枚貝です。
この貝も大桑・万願寺動物群にふくまれ、寒流型の海域にすむとされ、
下記資料で秋田県産出の標本で記載されています。
備 考 参考資料
 Yokoyama 1926   Fossil Mollasca from the Oil-Fields of Akita
   東京帝国大学理学部紀要  第二類、地質学、鉱物学、地理学、地震学 第一冊 第九篇




0148 掲 載 日 2015年7月30日
標 本 名 Portlandia aff japonica (A. Adams et Reeve)
産  地 富山県富山市八尾町村杉 久婦須川(クブスガワ) 河床
時代 地層 新生代 新第三紀中期中新世  (八尾層群) 東別所層
標本写真

コメント 1994(平成6)年9月23日 採集  ベッコウキララ (ベッコウソデガイ)

 Portlandia sp. , Yoldia sp.等は 比較的水温の低い海域や少し深いところに生息している仲間で、ここ村杉での共産化石を見てみても、Acila sp., Fissidentalium sp.また甲殻類のCarcinoplax sp.,またオオグソクムシ Palaega sp.等を伴うことからその古環境の一部がうかがえる。
備 考




0147 掲 載 日 2015年7月23日
標 本 名 Lanceolaria grayana (Lea)
産  地 滋賀県大津市日吉台 3丁目付近
時代 地層 新生代  第四紀 更新世中期(“イオニア期”)      古琵琶湖層群 堅田層
標本写真

コメント 1977(昭和52)年4月17日 採集  イシガイ亜科ササノハ属
     トンガリササノハガイ
 過っては琵琶湖の現生固有種である Lanceolaria oxyrhyncha (v.Martens)ササノハガイとされていたようだが、最近では東アジアに広く分布するトンガリササノハガイとされている。
掲載の標本は、合殻ですが、殻頂部は潰されている。
多くのイシガイ類と共に産出し ほとんどの二枚貝類は合殻での産出であった。
 採集した当時は 住宅団地『日吉台』の造成工事がたけなわの頃で、現場のあちこちに濃灰色の泥岩の上に白く輝いたカラスガイやイシガイが集積された貝塚と思しき物も見られ、堅田層から産出したものと混同しないように注意が必要だった。
備 考 引用参考資料
琵琶湖自然史研究会 1986 琵琶湖南西岸の古琵琶湖層群の淡水生化石群集
    瑞浪市化石博物館研究報告  第13号  57-103頁




0146 掲 載 日 2015年7月16日
標 本 名 Inoceramus sp.
産  地 和歌山県有田郡有田川町長谷川
時代 地層 中生代 後期白亜紀  カンパニアン階     外和泉層群 鳥屋城層
標本写真



コメント 1993(平成5)年2月14日 採集     イノセラムス属の仲間

 私にとってイノセラムス属の仲間は、最も分類が苦手な二枚貝類のひとつだ。
成長と共に変化が激しい殻表面の装飾、また化石化する段階での変形も大きく、同定には注意が必要だ。
 鳥屋城層からはInoceramus (Cataceramus) balticus toyajoanus Nagao and Matsumotoの産出が最も普通で、現場でも良く見る。 しかしこれらは 殻の外形は円形に近く、殻表の同心円肋は数多く密である。
 一方 I. balticus Bohmは 下記資料によると殻の外形は横長な楕円形.同心円肋は比較的緩い.頂角が大きく,殻頂は太く丸いとされている。
掲載の標本は頂角がそれと比し鋭く見えることから これらとも同定しがたい。
備 考 引用参考資料
 田代正之 1992 『化石図鑑』 日本の中生代白亜紀二枚貝




0145 掲 載 日 2015年7月9日
標 本 名 Didymoceras” sp.
産  地 香川県さぬき市多和兼割
時代 地層 中生代 後期白亜紀カンパニアン階    和泉層群中通頁岩層 
標本写真



コメント 1991(平成3)年9月1日 採集   ノストセラス科 ディディモセラス属?
 下記は資料@より引用
さぬき市兼割およびその周辺から特徴的に産出するアンモナイトで、兼割にあった多和採石場(現在は閉鎖)からは、たくさんの化石が採集されました。
 この種の螺環は比較的細く、塔状部では離れて巻き、螺環の肋の腹側(外周側)には2列のトゲ状のイボ(突起)をもつのが特徴です。
しかし、これが成長後期にどのような殻形態になるかはいまひとつはっきりしません。
同じ兼割からは、螺環がもう少し太めで近接して巻く化石や、大型でバネ状に離れて巻く化石が採集されており、それらも今のところDidymoceras sp. としていますが、これらがすべて同一種であるかどうかは確かめられていません。
備 考 引用参考資料
資料@ 徳島県立博物館  博物館ニュース 66  2007.3
        両角芳郎 阿讃山脈から産出するノストセラス科アンモナイト
資料A 徳島県立博物館 1991
         企画展 『和泉山脈の化石』 解説書




0144 掲 載 日 2015年7月2日
標 本 名 Sinanodonta kobiwakoensis (Baba and Matsukawa)
産  地 滋賀県湖南市三雲 野洲川 河床  (横田橋下流)
時代 地層 新生代 新第三紀 中期鮮新世  古琵琶湖層群 甲賀層
標本写真



コメント 1998(平成10)年11月1日採集  ムカシフクレドブガイ(イシガイ科)
 古琵琶湖層群産の化石の中でもここ三雲で産出するものは、褐鉄鉱に置換され手に持つとずっしりとした重さを感じる、このフクレドブガイの名前には過去何度か置換名が与えられた。
 当初Cucullaea ponderosa Yokoyama, 1925として新種記載された。のちに
 Cucullaea属からAnodonta属への変更に伴い,Anodonta ponderosa と置換されAnodonta ponderosa C. Pfeiffer, 1825 は Mytilus cygnea Linnaeus,1758のjunior synonymとされたので,Anodonta kobiwakoensis なる新置換名を与えた。(以上馬場・松川2012引用)

松原2014はムカシフクレドブガイの有効名について分類学および命名法上の観点から再検討しSinanodonta kobiwakoensis (Baba and Matsukawa,2012)を有効名とした。
備 考 引用参考資料
2014年日本古生物学会第163回例会(兵庫県立人と自然の博物館)講演予稿集
  松原尚志 ムカシフクレドブガイ(二枚貝綱:イシガイ科)に対する有効名の再検討




0143 掲 載 日 2015年6月25日
標 本 名 @Geloina stachi Oyama
AGeloina yamanei Oyama
産  地 富山県富山市八尾町掛畑
時代 地層 新生代 新第三紀中期中新世  (八尾層群) 黒瀬谷層
標本写真 @                             A
 
B                             C
 
コメント 2002(平成14)年1月頃 入手
  @スタックヒルギシジミ  Aヤマネヒルギシジミ
 G. stachi , G. yamanei はOyama(1950)によってここ掛畑の標本を持って記載された。
それぞれの外観の違いの最大の特徴はG. stachi においては殻頂部はまるく,前方約1/4に位置しG. yamanei では殻頂ほぼ中央である。
しかし、掛畑産 あるいは勝田層群の津山産 (岸本2000)でも これらの殻頂のずれは、中間的な個体も多く見られる。これらの議論は 糸魚川(1981)でG. yamanei G. stachi の幼形の可能性を論じている。
個体の大小を成・幼の判断基準とした場合、津山ではG. yamanei とされる大きなものも産出する。
備 考 参考資料
  中川登美雄(2002) 福井県丹生山地の国見層(中期中新世)から産出したGeloina 化石
  福井市自然史博物館研究報告第49号

  富山県立山博物館(1997) 富山に生息したいきものたち  黒瀬谷層の貝化石




0142 掲 載 日 2015年6月18日
標 本 名 Linthia praenipponica Nagao
産  地 @福岡県北九州市小倉北区藍島 千畳敷海岸
A福岡県遠賀郡芦屋町山鹿 狩尾崎
時代 地層 新生代 古第三紀後期漸新世  芦屋層群 山鹿層
標本写真 @

A


コメント @2008(平成20)年10月11日採集 A2013(平成25)年5月2日撮影 アシヤブンブク
     
 芦屋層群の山鹿層の相当層ではこのアシヤブンブクと呼ばれるウニは良く見る。
過って調査採集に入った藍島・馬島また脇田・安屋・ともろビーチなどでも産出は確認できた。
 同種のウニがかたまって産出することが多く、また写真の様に潰されたものが多い、海岸の波浪による浸食等の自然によるクリーニングでない限り剖出は困難である
備 考 参考資料
Syozo NISIYAMA 1966,1968
THE ECHINOID FAUNA FROM JAPAN AND ADJACENT REGIONS PART T,U




0141 掲 載 日 2015年6月11日
標 本 名 Onychiopsis elongata (Geyler) Yokoyama
産  地 和歌山県有田郡湯浅町栖原  矢田池南西
時代 地層 中生代白亜紀前期バレミアン階    有田層
標本写真

コメント 1978(昭和53)年2月12日採集   オニキオプシス
  シダ植物で ウラジロ科又はゼンマイ科に属するとも言われている。

世界大百科事典 第2版より
 現生のタチシノブ(オニキウム)の外形によく似たシダ化石。1889年横山又次郎の命名。
ジュラ紀後期〜白亜紀前期の手取植物群,領石植物群から豊富に知られている。
実葉の形は,タチシノブと異なり,その詳細がよく知られていないため,現在もなおその分類上の位置は不明である。
備 考 参考資料
   ジオランドぎふ    http://www.geo-gifu.org/geoland/index.html
   世界大百科事典 第2版




0140 掲 載 日 2015年6月4日
標 本 名 @Anadara kagoshimensis (Tokunaga)
AAnadara (Tegillarca) granosa (Linnaeus)
BAnadara (Scapharca) broughtonii (Schrenck)
産  地 @・A愛知県名古屋市 名古屋港浚渫造成地 東部  (詳細な場所?)
B大阪府大阪市北区梅田町 第四ビル地下7.5m
時代 地層 @・A 新生代第四紀更新世〜完新世    熱田層〜南陽層
B   新生代第四紀完新世          梅田粘土層
標本写真 @

A

B

コメント @・A 1979(昭和54)年1月3日 採集
B 1979(昭和54)年11月18日 採集
    フネガイ科    @サルボウ  Aハイガイ  Bアカガイ
 この年 名古屋港の浚渫土での採集や大阪梅田の第四ビル建設の地下工事現場での採集を経験し、またビル工事で発生した掘削残土(粘土)の処理場所大阪南港にも行かせていただいた。
 採集現場で粘土表面に多くの貝類が白く浮き出て見られるのですが、二枚貝類ではこのフネガイ科のこのAnadara がよく目に付いたものです。 もちろんこれらは今でもいる貝類ですが、ハイガイは九州の有明海でしか今では棲息が知られていないようです。
備 考 参考資料
 東海化石研究会 1977  愛知県の化石 第1集 
     ―名古屋港浚渫造成地帯より採集された動物群―
 大阪市立自然史博物館 友の会  Nature Study 12巻 8及び9号
     金子寿衞男 1966 大阪地下の貝化石






0139 掲 載 日 2015年5月28日
標 本 名 @A Palaeopharus sp.
BCardinia sp.
産  地 京都府福知山市夜久野町日置(へき)
時代 地層 中生代三畳紀 後期カールニア世  (難波江層群N2相当層)
標本写真 @


A


B

コメント 1978(昭和53)年10月7日 採集

 下記の資料の夜久野地域の地質図(中沢・志岐・清水, 1957)が紹介されていて、これを参考に日置の牧川河床の転石から採取したもので、黒色泥岩が変成を受け粘板岩の様にスレート状に割れる母岩から産出し、殻の保存は良くなくパラエオファルス属の独特の殻表の装飾は見られない。
カルディニア属は殻自体は残されていて成長輪脈が読み取ることができるが、良品は得難い
備 考 参考資料
 松下 進 1971 日本地方地質誌 『近畿地方』 (改訂版) 朝倉書店刊




0138 掲 載 日 2015年5月21日
標 本 名 @ Pila fukamiensis (Iwasaki)
A Tylostoma sanchuensis (Yabe and Nagao)
産  地 三重県鳥羽市安楽島町砥浜海岸
時代 地層 中生代 前期白亜紀    松尾層群 加茂帯
標本写真 @
  

A
  


コメント 1997(平成9)年3月9日 採集
      タニシの仲間
 鳥羽竜の産出地での採集品 この海岸は過ってより山際先生等の研究で汽水棲の貝類を産出することで知られていたが、恐竜発見で一躍脚光を浴びることになり多くのマニアが訪れることになった。タニシ類もシジミ類と共に良く産出するのですが、大きく変形を受けたものが多く、掲載標本は殻こそ保存されていますが、Aの標本は大きく潰されています。

 尚、同日発見採集した鳥羽竜の尾椎骨は 今年(2015)3月11日に三重県立総合博物館に寄贈しました。
備 考 参考資料
三重県大型化石発掘調査団(編) 2001 三重県立博物館
  鳥羽の恐竜化石  三重県鳥羽市産恐竜化石調査研究報告書
田中均・高橋努・一瀬めぐみ・宮本隆実・小松俊文 2000 
 熊本大学教育学部紀要,自然科学 第49 号,57 - 72
  三重県鳥羽地域の下部白亜系松尾層群の貝化石
Kase,T.(1984)
  Early Cretaceous Marine and Brackish?water Gastropoda from Japan,1-263 ,pls.1-31,Nat.Sci.Mus.Press




0137 掲 載 日 2015年5月14日
標 本 名 Oxycerites cf. subcostarius (Oppel)
産  地 福井県大野市貝皿
時代 地層 中生代 ジュラ紀中期   手取層群 九頭竜亜層群 貝皿層
標本写真

コメント 1987(昭和62)年8月14日採集

 夏場の小さな沢の岸辺の草木の密生する中の小さな露頭、先行者(数か月前)が崩した跡が感じられる露頭でした。小一時間の挑戦で6種ほどの頭足類を得た。
 やや密巻きで、殻表の肋は側面中央で屈曲し他のOxycerites sp.の肋に比べ密である。
備 考 参考資料 
福井市自然史博物館資料目録「下野谷豊一氏収集アンモナイトコレクション」(1997)




0136 掲 載 日 2015年5月7日
標 本 名 Acila (Truncacila) picturata (Yokoyama)
産  地 北海道三笠市弥生藤枝町
時代 地層 新生代古第三紀漸新世   幌内層
標本写真



コメント 1979(昭和54)年ごろの頂き物 
  マメグルミガイ科 キララガイの仲間
 幌内層は北海道中部に分布する石狩炭田の古第三紀の海成層で石狩炭田の主要な炭層を含む石狩層群の上に重なってる。石狩層群の様な炭層を挟まず、幌内層は均質な黒色泥岩層の岩相で貝化石などを多く含む。
 幌内層では 代表的な産出化石に Venericardia,Malletia poronaica,Trochocerithium wadanum,Thyasira,Yoldia spp.等が挙げられるが、このAcila (Truncacila) picturata もその一つである。
備 考 参考文献
 手島淳,1955:幌内層の研究(その1).地質雑, 61, 73-86.
 手島淳,1958:幌内層の研究(その2).地質雑, 64, 40-50.




0135 掲 載 日 2015年4月30日
標 本 名 Portlandia watasei Kanehara
産  地 和歌山県西牟婁郡串本町田並
時代 地層 新第三紀  前期中新世      熊野層群  下里層(最下部層)
標本写真



コメント 1978(昭和53)年9月15日採集
   ソデガイ属   ワタセベッコウキララ
Portlandia属は親潮海域(寒流系)に生息する軟体動物で、古第三紀後期(漸新世)の代表的な属であり、浅貝動物群や幌内動物群で見られる。これらの地層は日本列島の各地に分布しており、近畿では和歌山県(牟婁層群)が良く知られ、関東山地の秩父、内山、下仁田などの各地や、房総半島(保田、静岡県南部(瀬戸川層群)等が知られている。
備 考 参考資料
  コトバンク




0134 掲 載 日 2015年4月23日
標 本 名

Anadara (Anadara) hataii Noda

産  地 福島県東白川郡塙町西河内
時代 地層 新生代新第三紀後期中新世      東棚倉層群(棚倉層) 久保田層
標本写真



コメント 1980(昭和55)年ごろ 石友より頂く

“棚倉層”の代表的な二枚貝化石、 同層ではAndara属は次の三種が知られている。
    Anadara Anadara ninohensis,  AA.)hataii ,  AA.) tanakuraensis 
 ここに紹介したAA.)hataii 殻は重厚である。殻頂は前方に少し偏る特徴がある。
化石を含む棚倉の土は“古代海泥”と呼ばれ、ミネラル肥料や水の浄化に使われたり、酸に溶かして葉面散布すると作物の消毒にも利用するようです。
備 考 参考文献
2015 年2 月  鈴木 拓馬・林 広樹
『福島県東棚倉地域久保田層から産出するAnadara 属二枚貝化石の形態測定』
      島根大学地球資源環境学研究報告 33, 75〜88 ページ

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