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週に一度 想い出の化石として標本展示室に
あげていない標本を紹介していきます。


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0065 掲 載 日 2013年12月26日
標 本 名  Bakevellia sp.
産 地 富山県下新川郡朝日町大平川上流
時 代・地 層 中生代  ジュラ紀    来馬層群 北又谷層
標本写真


コメント 1994(平成6)年8月13日採集

 富山県下新川郡から長野県北安曇郡にかけて分布する来馬層群は 浅海から汽水性の海域に堆積したとされている。 三畳紀後期からジュラ紀前期の植物化石や軟体動物の化石を産出することで知られている。
 長野県北安曇郡小谷村土沢の上流の林道脇の露頭から恐竜の足跡化石が発見され、日本で最も古い時代の恐竜として来馬層群が注目されました。(1995年の日本地質学会)
備 考 参照資料
松川正樹・中田恒介2003
『シジミ貝類(corbiculoids)の適応戦略と系統進化 : 日本の中生代化石に基づいて』
東京学芸大学紀要2003
 リンク先  http://ir.u-gakugei.ac.jp/bitstream/2309/1634/1/03716813_55_12.pdf




0064 掲 載 日 2013年12月19日
標 本 名 Platyceras sp.
産 地 新潟県糸魚川市青海
時 代・地 層 古生代石炭紀中期    青海石灰岩層群
標本写真

コメント 1987(昭和62)年10月10日採集

糞食性の巻貝 プラチセラスの仲間

ウミユリに付着して、その排泄物をあさっていたとされる巻貝 
写真の標本は 殻頂の巻込はないが稀に残されたものも産出するようである。
ここでは、 この巻貝は 殻表の装飾の特徴が少ないので現場では、見逃すことが多いが、少し慣れれば数多く見る化石である。 またウミユリのキャリックスも多く見るが、この巻貝が取りついた物も発見されているようである。
 尚 西日本での糞食性の巻貝の産地と云えば岡山県の芳井町の日南(ひな)石灰岩層が知られていが、こちらの標本は殻が残されたものが多く黒色を呈している物がほとんどである。
備 考 参照資料
中澤努 1997  地質學雜誌 103(9), 849-868, 1997-09-15
青海石灰岩層群石炭系の堆積環境と造礁生物




0063 掲 載 日 2013年12月12日
標 本 名 腕足類とサメの歯
産 地 千葉県銚子市長崎町 長崎鼻海岸
時 代・地 層 新生代新第三紀鮮新世   三浦層群名洗層
標本写真



コメント 1990(平成2)年5月25-27日と2002(平成14)年4月27-29日採集

 腕足類は 保存の良いものを非常に多く産出しましたが、不勉強でいまだに分類が出来ていません。ネットで調べると 次のような種が知られているとのこと。
 1. Gryhus angularis Hatai (チョウチンホウズキの仲間)
 2. Terebratulina miuraensis Hatai (ミウラチョウチンガイ)
 3. Tegulorhynchia doederleini (Davidson) (トゲクチバシチョウチンガイ)
 4. Dallina raphaelis (Dall) (マグチホウズキガイ)

 サメの歯は これを目的に全国からマニアがこの地を訪ねるので(私もその一人ですが)色々地元の漁業権を持つ漁師の方とトラブルがあるようで、近頃は 干潮時の海底を掘り起こすような採集方法は注意を受けるようです。ここに挙げた標本は2回の訪問で得たものと友人から頂いた物も含まれています。
備 考




0062 掲 載 日 2013年12月5日
標 本 名 Cardinia triadica Kobayashi & Ichikawa
産 地 兵庫県宍粟市一宮町上千町
時 代・地 層 中生代 後期三畳紀    千町層
標本写真


コメント 2007(平成19)年4月8日採集

道路の新設工事で新たに産出が発見されたもので、この地域の北に分布する御祓山層群と同じ三畳紀とされ、保存状態は概して悪いものが多いが、一部層準では化石床をなして多種の貝類が産出した。
 ここに紹介するカルディニアはこれらのなかでも多産種と云えるものです。
掲載標本の上の2個の標本は、キャストから形取、色付けしたレプリカです。
備 考




0061 掲 載 日 2013年11月28日
標 本 名 Spiromphalus yabei HAYASAKA
産 地 岐阜県大垣市赤坂町金生山
時 代・地 層 古生代ペルム紀前期       赤坂石灰岩層
標本写真

コメント 1971(昭和46)年8月15日採集

 この前の年に続いて2度目の金生山、列車での1泊2日の一人旅、大垣のいとこの家に世話になっての採集、 この当時にリックを背負って旅をする人はほとんど見られない頃のことで 私も手さげカバンに採集道具を入れて黒の革靴を履いてというフィールドでは似つかわしくない出で立ちでの採集であった。 このため大型の石は持って帰れないため、小さなものばかりを探した。
 この頃金生山では 巻貝化石と云えばベレロフォンやプレオロイトマリア、それに過ってはマーチソニアと言われたラハの一種、ナチコプシス等々の大型の物が知られているが、そんな大物は滅多にとれるものでない。
 このスピロンファルスは15ミリ前後の小さな特徴的な俵状の形状をしている。金生山では多産する。
この巡検では、このほか数種の小型の巻貝も採取できたが、小生の怠慢によりいまだに同定分類はできていない。
備 考




0060 掲 載 日 2013年11月21日
標 本 名 Fig.1 Coniopteris hymenophylloides (BRONGN.)
Fig.2
Cladophlebis exiliformis (GEYLER)
産 地 下関市清末町阿内(おうち)・小野 
時 代・地 層 中生代中部ジュラ紀後期    豊西層群清末層
標本写真
Fig.1

Fig.2

コメント 1972(昭和47)年8月2日採集

 当時の採集産地の露頭はなく、今では道路が改良され豊関トンネルが開通し、産地の風景は大きく変貌していることでしょう。 
 当時ここを訪ねるに使用した資料は美祢資料館の高橋英太郎先生の『清末の小野の植物化石』という産出化石のリストと植物化石の特徴を簡略化された図譜がある4頁の報告文でした。それによると地層の区分も現在の多くの報告とは違い豊浦(とよら)層群歌野層とされていました。

 この産地の化石の保存は灰黒色の泥質の砂岩で化石の植物本体は白粉化し、葉脈などは、大嶺の三畳紀の物と比べ、特徴を読み取るのに困難な保存状態です。
 標本名を調べるに使ったのはこの資料の図譜です。
備 考 参考文献    山田敏弘・大野照文  山口県阿内・菊川地域の豊浦・豊西層群層序の再検討
  Revision of the stratigraphy of the Toyora and Toyonishi Groups in the Ouchi-Kikugawa area, Yamaguchi Prefecture, west Japan
  日本地質学会 地質學雜誌 111(7), 389-403, 2005-07-15




0059 掲 載 日 2013年11月14日
標 本 名 Acesta (Plicacesta) takeyamai (OZAKI)
産 地 岡山県井原市野上町浪形
時 代・地 層 古第三紀 後期始新世  浪形層
標本写真

コメント 1983(昭和58)年3月20日採集

浪形層では昔から貝化石が産出することが知られ、過ってはこの化石の貝殻をニワトリの餌にしていたとのことです。
 この浪形層は長年中新世の地層とされてきましたが、松原ほか(2000)の研究により古第三紀漸新世前期に堆積した地層であるとされ、同じく岡山県の瀬戸内海の前島、また兵庫県の淡路島北部の神戸層群岩屋層などと共に、年代が一挙に数千万年古い地層になりました。
備 考 参考文献  松原尚志 岡山県浪形地域の"中新統"浪形層の貝類化石群
   Molluscan fauna of the "Miocene" Namigata Formation in the Namigata area, Okayama      Prefecture, southwest Japan
   地質学雑誌 119(4), 249-266, 2013




0058 掲 載 日 2013年11月7日
標 本 名 Balanocidaris japonica NISIYAMA  (Firmacidaris neumayi ?)
産 地 和歌山県日高郡由良町吹井(ふけい)
時 代・地 層 中生代 ジュラ紀  鳥の巣石灰岩層
標本写真



コメント 1978(昭和53)年2月11日ほか採集

 紀勢本線の紀伊由良駅の北東約1kmの山の中腹に、『門前の大岩』と呼ばれるジュラ紀の石灰岩が露出しています。今では人もあまり訪ねる人もないので道中はブッュでおおわれているのではないかと思います。
 この石灰岩にはウニの棘などを含むということで、昭和10年に天然記念物に指定されています。

この地域一帯のミカン畑にはあちこちで小規模な石灰岩の露頭が見られ、吹井辺りのミカン畑の風化土から棘の単体が拾えたものです。
備 考 参考文献
1966 NISIYAMA
THE ECHINOID FAUNA FROM JAPAN AND ADJACENT REGIONS PART I
287頁 Plate 1 Figs.15〜18




0057 掲 載 日 2013年10月31日
標 本 名 Fulgoraria ashiyaensis SHIKAMA アシヤヒタチオビ
産 地 福岡県北九州市若松区安屋 (トモロビーチ)
時 代・地 層 新生代第三紀漸新世   芦屋層群 脇田層
標本写真

コメント 1983(昭和58)年4月30日採集

当時の記憶はたいぶ薄れていますが、海岸の砂浜の陸べりに小さな露頭があり、層理にそってたやすく割ることが出来たことを思い出します。 そこからは殻の保存は良くなかったが、Pitar, Venericardia, Dosinia, Crassatellites, Yoldia, Ennucula, Paxas, 等の二枚貝類もたやすく採取できました。
今年(2013年)春 うる覚えな記憶を頼りに この海岸露頭を訪ねたが、トモロビーチゴルフ場ができて海岸への侵入口が分からず、時間に余裕もなかったので、残念ながらあきらめました。
再度挑戦してみたい露頭です。
備 考




0056 掲 載 日 2013年10月24日
標 本 名 Periplomya grandis ICHIKAWA and MAEDA
産 地 大阪府泉南市新家昭和池
時 代・地 層 中生代 後期白亜紀   和泉層群 畦の谷層
標本写真

コメント 1995(平成7)年1月2日採集

大阪の和泉層群は 過去何度も採集に行っていますが、なかなか良品は採らせてもらっていない。
この標本は 当時9歳の息子の採集品で、露頭表面近くの風化が進んだところからの産出でした。
殻はかろうじて残っていて、表面の成長輪脈の特徴は何とか読み取れます。

ここ和泉層群の二枚貝化石と云えば、あの黒光りしたナノナビス類があまりにも知られていますが、この時も、小さな片殻や欠片は数点採集できたのですが、満足できるものは観ることができませんでした。
備 考




0055 掲 載 日 2013年10月17日
標 本 名 Monotis (Entomonotis)ochotica eurachis (TELLER)
産 地 岡山県高梁市川上町地頭・成羽町東枝・難波江ほか
時 代・地 層 中生代三畳紀後期ノーリアン  成羽層群地頭層
標本写真
 
  
  
コメント 1973年(昭和48年)から1977年(昭和52年)までの5年間毎年一度は川上町や成羽町を訪ねていた。

 これらの地域では、あちこちにエントモノチスを産し、当時でも日本各地から見学採集者が頻繁に訪れていました。上記の写真の標本もこの当時の採集品です。
 エントモノチスは、二枚の殻は対称ではなく、左殻は凸、右殻は平らで、殻が非常に薄く、化石化作用の段階で変形を受けているものがほとんどで、殻の保存も悪い。
 また、古生態は充分にわかってないようですが、足糸によって海草などの固形物に付着して生活をしていたと考えられています。
 現場では、吹き寄せられて大量の殻が折り重なった状態で産出します。したがって合殻の状態での産状を示すエントモノチスの標本は観たことがありません。
備 考




0054 掲 載 日 2013年10月10日
標 本 名 Vicarya yokoyamai TAKEYAMA
産 地 岐阜県瑞浪市土岐町清水
時 代・地 層 新生代新第三紀中期中新世  瑞浪層群 
標本写真



コメント 1983(昭和58年)8月16日採集    ヨコヤマビカリア (ウミニナ科)

 この頃 毎年 お盆休みには少し遠方の化石産地を見学採集するため化石仲間と、数泊の採集旅行に出かけていた。
 私にとって瑞浪化石博物館は、日本の中期中新世の貝化石研究の総本山と云えるところで、糸魚川先生、西本先生、奥村先生、柄沢先生 等々多くの先生方に大変お世話になってきました。
同館が毎年発行する館報は第1号(1974)から今年の39号(2013)まで毎年購読させていただいている。

 瑞浪での化石産地の見学は この時で3度目だったと思う、この標本は 見学に入った沢で水田脇の小さな用水路に転石として転んでいた石に含まれていたもので、近くには露頭もなかったので、定かな産出地層は確定できていません。
 残念ながらこれまで博物館見学は一度だけで、常設展を見学した程度で、収蔵庫等の裏方の見学は経験していません。 一度は総本山とあがめる博物館の裏方を見てみたいものです。
備 考




0053 掲 載 日 2013年10月3日
標 本 名 Tosapecten nabaensis  Nakazawa    
産 地 福井県大飯郡高浜町難波江
時 代・地 層 中生代 三畳紀後期 カーニアン  難波江層群
標本写真

コメント 1999(平成11年)5月9日採集

この時代のイタヤガイ類としては大型の貝で 放射肋の数も8〜9本と少なく、この産地では頻繁に観ることはできましたが、なかなか良品は採れなかった。 殻頂の角度も狭いものから広がりのあるものも観ることがあり
ほとんどの化石は化石化する段階で変形を受けていると考えられます。
残念ながら この産地も工事によって発生した露頭で、楽しめたのもしばらくで、工事が完了した現在では現場で化石を見ることはできない。
備 考




0052 掲 載 日 2013年9月26日
標 本 名 五角ウミユリ仲間の柄と四射サンゴ類(?)
産 地 岡山県川上郡川上町下大竹神野(ほや)
時 代・地 層 古生代 石炭紀〜ペルム紀   地層名?  
標本写真




コメント 1981(昭和56年)3月15日採集

広島県神石郡神石高原町油木の西川功氏に 岡山と広島の県境付近の 備北層群とペルム紀・石炭紀の石灰岩地帯の化石産地を数多く案内して頂きました。

 その中で上記の産地では 石灰岩から直接の採集ではなく 当時は休耕田だった所の小さな用・排水路脇の流れの中の堆積土からウミユリの柄の分離したものを拾い上げるという方法で集めたものです。

 母岩・露頭は確認できていないのでどの層準から産出したかは定かではありません。

 それにしても ほんの10分程度の時間で大量に集めることができました。 時間があればもう少し形の良いものを選別しながら集めることができたのに残念です。
備 考  新版 古生物学V  鹿間時夫編 朝倉書店刊 53頁参照
                         (島根県とあるのは広島県の間違いと思います。)




0051 掲 載 日 2013年9月19日
標 本 名 Gaudryceras (Gaudryceras) intermedim (YABE)
産 地 熊本県上天草市姫戸町姫浦
時 代・地 層 白亜紀 サントニアン階   姫浦層群中部樋の島層
標本写真




コメント 1987(昭和62年)1月1日採集

この当時 姫浦周辺の国道266号線は大改良工事中でいたる所で姫浦層群の地層を切り崩していました。姫浦第三トンネルもこの時に新規にできたものです。
これらの掘削土や岩石が 現在の姫戸老人福祉センターがある辺りに仮置きされていました。
偶然にこの仮置きされた状態に遭遇して、破片ですが写真の様なGaudryceras (Gaudryceras) intermedim (YABE)と思える規則的な主肋と細肋のハッキリしたものを数点採取することができました。
残念なことにそれらは破片ばかりで、全体としては相当大きな個体と思えるもので、掲載写真の上の写真は螺管断面には隔壁が見られ気房の一部と思える。また下の写真には隔壁らしきものは見えず住房と思えるものです。
備 考




0050 掲 載 日 2013年9月12日
標 本 名 Echinodiscus chikuzenensis Nagao
産 地 北九州市小倉北区馬島
時 代・地 層 新生代古第三紀漸新世   芦屋層群
標本写真 反口面


口側面

コメント 2013(平成25)年5月1日採集

馬島では このカシパンウニが集中して観ることが出来る場所が何か所かあり、普通に観られる化石です。
このカシパンウニの特徴は 歩帯と呼ばれる部位にマド(lunule)またはキレコミ(notch)が2か所あることで良く判別できます。
 たくさん産し、たやすく採集できるのですが、殻の表面についている母岩の“砂”の分離は非常に悪く、クリーニングはなかなか難しい。自然の波浪によって一部の部位が美しくクリーニングされている個体も現場では見ることがあります。
備 考




0049 掲 載 日 2013年9月5日
標 本 名 Paraheteraster macroholcus (Nishiyama)
産 地    和歌山県有田郡湯浅町栖原89
時 代・地 層    中生代前期白亜紀    有田層
標本写真

反口面


口側面

コメント 1978(昭和53)年2月11日採集

この産地は今では 工場や倉庫が建って、当時を知る人もいないことと思います。
開発工事が行われた現場の崖には、アンモナイトや、トリゴニア等の化石を多く見ることができ、多くのマニアが採集に来ていた様です。大阪方面から来られたマニアで長径30cm以上のアンモナイトを原付バイクの後ろに括り付けて持ち帰ったということも伝え聞いています。

ここで産出したウニ類は、ブンブクの仲間が多く、母岩を割っていると単体でコロコロと飛んで出てきたものです。ウニ本体の殻は多少押しつぶされてはいますが、反口面の歩帯・花紋(側歩帯)などは良く残されています。
また口側面の口や肛門等もはっきりと判ります。
備 考




0048 掲 載 日 2013年8月29日
標 本 名 珪化木
産 地 兵庫県神戸市須磨区白川峠
時 代・地 層 新生代古第三紀漸新世  神戸層群白川層
標本写真

コメント 1981(昭和56)年1月1日採集

1970年代 須磨区の北 白川地区の落合池・名谷地区北の奥畑一帯は住宅地造成の開発工事が大規模に行われており、いたるところで神戸層群の特徴ある白色凝灰岩が切り崩され植物化石が多産した。
硅化木もあちこちの工事現場に“転がっていた”が 小さな断片は持ち帰れるのだが、ここに掲載した硅化木は高さ50cm下部 55p上部 30cmとなれば、一人では動かすのも困難です。
この標本は 現場に車を乗り入れさせていただき 助手席に歩み板を掛け何とか積み込んで持ち帰ったものです
持ち帰った当初は玄関ホールに展示していたが、その後玄関先の軒下に、今では車庫横の植え込みの陰に追いやられています。

硅化木は日本でも各地で産出しているが、神戸層群では兵庫県東条町黒谷地区西側の一帯からはブナ科メタセコイア属などの珪化木が多く産出されたが、乱獲もあり近年は減少している。(Wikipediaより)
備 考




0047 掲 載 日 2013年8月22日
標 本 名 Balanus sp.     フジツボ類
産 地 富山県富山市八尾町城生(東八尾駅南)
時 代・地 層 新生代新第三紀中新世  音川層
標本写真
 Fig.1


Fig.2

コメント 2008(平成20)年8月15日採集

海底の沈埋木に びっしりとフジツボが取りついた状態での標本
Fig.2は Fig.1の一部を拡大撮影したものです。材化石の内部はフナクイムシに犯されています。
Fig.1の下部は多くのフジツボが取りついているのですが 殻表面に取りついた砂が分離せず、今後クリーニングの方法を考えてみようと思っています。
備 考




0046 掲 載 日 2013年8月15日
標 本 名 Pythia kishimotoi OYAMA et NISHIMOTO
 
キシモトヒラシイノミガイ
産 地 岡山県新見市西方辻田
時 代・地 層 備北層群 下部砂岩層  新生代新第三紀中期中新世
標本写真
 Fig1-a

 Fig1-b       Fig1-c

Fig 2

Fig3-a Fig 3-b

コメント 西本博行(1934〜2004)先生によって1988年に
化石に私の名前を初めて付けていただいた記念すべき標本、白黒写真の標本は、Figs1-a,b,cはタイプ標本として瑞浪化石博物館に保存されている。

Figs3-a,bは現生貝で1996年(平成8年)3月24日に西表島ナダラ川河口で拾ったもの、マダラヒラシイノミガイ
Pythia pantherina (A.Adams) 、殻口部は壊れているが、化石と対比するため 持ち帰っていたものです。

追記 西本先生には 3度ほど遠路瑞浪から拙宅にお越しいただいて 備北・勝田の化石について色々とご指導いただいた想い出があります。 先生のご指導で益々勝田の化石に魅かれ、いまだに フィールドから卒業できません。
備 考 参考文献  備北層群から産出した熱帯系貝類化石(1) 大山 桂・西本博行 (英文)
        瑞浪市化石博物館研究報告 第15号 (1988) 1-6頁 




0045 掲 載 日 2013年8月8日
標 本 名 クジラ類の耳骨 (鼓骨)
産 地 千葉県銚子市長崎町 長崎鼻
時 代・地 層 新生代新第三紀鮮新世  名洗層
標本写真


コメント 長崎鼻には1990年5月と2002年4月の2度訪れている。
耳骨(耳石)は、多くのサメの歯化石と共に 同じ層準から、しばしば見ることができる。
勿論現地性の化石でないことは確かで、水流によってサメの歯などと共に礫層に堆積した。水に運ばれた結果耳骨の薄い骨は保存されたものは少なく 写真の様な状態での産出が多い。
クジラ類の耳骨は 鼓骨と岩骨からなっており 岩骨はその形状から布袋石とも呼ばれている。
備 考




0044 掲 載 日 2013年8月1日
標 本 名 神戸層群の木の実(種子)?の化石
産 地 神戸市須磨区白川台 ほか
時 代・地 層 新生代古第三紀漸新世   神戸層群 白川層 ほか
標本写真
  

  

  

  

  

  

  

  


コメント 私が神戸層群の化石を採集し始めたのは当時高校生だった1966年頃からで、その頃の白川は、大都市神戸と云っても、のどかな里山が広がる自然豊かな環境でした。
この様な里道脇の小さな崖(露頭)から木の葉を見つけて大喜びで大切に新聞紙で包みリックに背負って持ち帰ったものです。 時にはその重みで、肩や背中の皮膚が傷ついたこともありました。
この後も1980年代前半頃までは度々、産地を訪れましたが 白川近郊の風景は激しく住宅地へと変貌していきました。 これらの工事現場は絶好の化石産地となり、大いに楽しみましたが、時と共に大規模な開発工事は、我々マニアの工事現場内への立ち入りは安全管理上問題があるとのことで断られるようになってきました。
今回紹介する種子と思える化石 私の不勉強で属種が分かりませんが、写真だけの紹介になります。
備 考




0043 掲 載 日 2013年7月25日
標 本 名 Pseudoparalegoceras sp.   (シュードパラレゴセラスの仲間)
産 地 山口県美祢市伊佐町 宇部興産伊佐セメント工場内
時 代・地 層 古生代石炭紀  秋吉石灰岩層群 Pseudostaffella antiqua帯
標本写真
 

 


コメント 1992(平成4)年6月14日採集

美祢市のNさん・Iさんにお世話になり、普通では入れない宇部興産伊佐セメント工場の採石場内へ入っての採集調査  伊佐市街地の北側に大きく広がる石灰岩の採石場は場外から見るより構内に入ってその広さには驚きを感じる。 この広い採石場のどこでも化石を産出するのではなくその時々のピンポイントの情報が必要です。 これらもお世話になった方たちのお蔭でクリァし  ご覧の様なアンモナイト類や腕足類を数多く採集することができました。
ただ 大きな石灰岩の表面には水の浸食によって風化されたアンモナイト類は非常に多く浮き出ていましたが、石灰岩の大岩は固く、必要な大きさに小さく割るのはなかなか上手くいかなかった。
備 考 参考文献
 山口県の古生物 ━古生代━  山口県立山口博物館 1985年7月発行




0042 掲 載 日 2013年7月18日
標 本 名 ヒトデ?の仲間
産 地 福井県大飯郡高浜町難波江西三松
時 代・地 層 中生代後期三畳紀カーニアン世   難波江層群 N3
標本写真


コメント 1999(平成11)年5月9日採集

開発工事による造成工事で 多くのTosapecten nabaensis が産出し関西・東海地区のマニアが一時期競って訪れた産地です。
棘皮動物の特徴である五放射相称の体制の5本の腕を持つヒトデはウニ類の外骨格に対して石灰質の内骨格をもつ。 この標本は 一本の腕の一部だけ保存されたもので石灰質の小さな骨片は溶け去り、生存時は規則正しく並んでいたと思える骨片も乱れている。
この産地では クモヒトデ類等も産しているようである。
備 考 参考文献
中沢圭二 
上部三畳系難波江層群の化石帯と佐川期細分の検討(舞鶴地帯の層序と構造その3) 
地球化学第31号 1957




0041 掲 載 日 2013年7月11日
標 本 名 ウミユリの柄(茎)
産 地 岐阜県大垣市赤坂町金生山
時 代・地 層 古生代ペルム紀前期     赤坂石灰岩層
標本写真



コメント 1970(昭和45)年8月18日採集

 掲載のウミユリは 1970年の採集物で 下の産地略図は翌年夏に単独で再び訪れた時にメモ書きに残したものです。
この頃の金生山の石灰岩の採掘は 随分と機械化が進み大規模にあちこちが、大きくすり鉢状に採掘されていました。大型の重機やダンプが忙しく動き、 また山体を震わすほどの発破も度々聞かれ 操業中の丁場は絶対に入鉱を許されるものではありませんでした。
 この年から何回か赤坂の地を訪ねましたが お盆の休日中のみ入山です。化石に対する世間の興味はこの頃始まったばかりで、今ほどのブームはありませんでしたが、それでも現地では同好の人たちに度々逢うことができました。
 このウミユリは 見晴亭の南のすり鉢状の丁場の西の崖で採集したもので 石灰岩の割れ目の浸食部分に
茎本体が浮き出た状態の素晴らしいものが沢山見られたのですが いい状態の部分は岩が硬く適当なところがうまく採れませんでした。
備 考 参考資料  金生山 -西美濃の生いたちをさぐる-
                  金生山化石研究会 編集 1997年3月31日発行




0040 掲 載 日 2013年7月4日
標 本 名 Conbicula tetoriensis  Kobayashi & Suzuki  シジミの仲間
産 地 岐阜県高山市荘川町牧戸(牛丸近郊)
時 代・地 層 中生代ジュラ紀     手取層群 九頭竜亜層群 牛丸層
標本写真

コメント 1977(昭和52)年7月30日採集

岐阜県の天然記念物に昭和34年11月16日に指定されているが
御母衣ダム湛水の影響を受け、現在指定地の大部分が水底に没している
シジミやカキなどの化石床があり当時の汽水域 海に面した河口付近の環境であったことを示す。

備 考 参考資料 シジミ貝類(corbiculoids)の適応戦略と系統進化 : 日本の中生代化石に基づいて
        松川正樹; 中田恒介  東京学芸大学紀要. 第4部門, 数学・自然科学, 55: 161-189
       手取層群の分布域中央部の層序と堆積環境の変遷 : 非海生軟体動物化石群集に基づいて
        松川正樹; 中田恒介  地質學雜誌 105(12), 817-835, 1999-12-15



0039 掲 載 日 2013年6月27日
標 本 名 Brissopsis sp.    ブンプクウニの仲間
産 地 愛知県知多郡南知多町豊浜
時 代・地 層 新生代新第三紀中新世   師崎層群 山海層 
標本写真



コメント 1979(昭和54)年1月3日採集

この豊浜の北 岩屋地区で大規模な農地造成工事が始まり東海化石研究会のメンバーによって大量の多種多彩な魚類や ウニ・ヒトデ・甲殻類等々が産出発見されたのが1983(昭和58)年11月  私たちがこの地を訪れたのは  “早すぎた訪問” だった。
 何故か この産出のニュースを知ったのは、工事も終了して随分してからで、素晴らしい化石を現地で見る機会を逸してしまった。 
備 考 参考資料  『師崎層群の化石』-愛知県の化石(第2集)-   1993  東海化石研究会 (非売品)



0038 掲 載 日 2013年6月20日
標 本 名 Fenestella sp.    コケムシの仲間
産 地 岩手県陸前高田市矢作町飯森
時 代・地 層 ペルム紀中期   叶倉層
標本写真





コメント 2007(平成19)年5月4日採集

初めての東北での3日間の巡検 気仙沼市在住のS氏に案内していただいた。
一日目は一関市東山町(デボン紀〜石炭紀) 二日目は陸前高田市飯森(ペルム紀中期) 三日目は大船渡市日頃市町鬼丸(石炭紀) 等を案内していただいた。
写真で紹介しているコケムシ類は 二日目の飯森で採集。
この産地は 三葉虫シュードフィリップシアが多産すると案内していただいたが、その産出露頭にたどり着くまでに腕足や松葉石 それにコケムシ類が次々と採集でき 目的の三葉虫の産地に行くまでにリックは満杯に・・
目的の三葉虫も 案内者の現場での指導のお蔭で 尾部ですが数個体もって帰ることができました。

備 考



0037 掲 載 日 2013年6月14日
標 本 名 Canavaria sp.    カナバリアの仲間
産 地 富山県下新川郡朝日町 大平川 
時 代・地 層 ジュラ紀前期 プリースバッキアン後期   来馬層群 寺谷層
標本写真

コメント 1994(平成6)年8月13日採集

この地方には一度だけ調査に入ったことがある。
偶然にも この年 工事のため上流部の北谷・寺谷近くまで車で入ることができ 楽に現場に入ることができました。
当初 北谷で黒色の泥質砂岩層から 汽水棲と思える二枚貝類をすこし採集していたが、少し下って寺谷の海生層を見て廻り 谷の転石からやっとこのカナバリアの仲間を採ることができました。
備 考 参考資料   2007年 富山市八尾町化石資料館 「海韻館」企画展
           『生命のシンフォニー』━アンモナイト登場, そして絶滅━  展示図録   



0038 掲 載 日 2013年6月6日
標 本 名 @ 四射サンゴの仲間
A クサリサンゴ ハリシテスの仲間   Halysites sp.
B 直角石 アリオノセラスの仲間    Arionoceras sp.
産 地 高知県高岡郡越知町横倉山
時 代・地 層 古生代シルル紀ラドロウ世   横倉山層群深田層 
標本写真
 @

 A

 B

 C

コメント 横倉山には昭和52年(1977)3月19日に初めて採集に訪れた。
現地を全く知らない状態でほとんど文献調査もせず行き当たりばったりでした。
それでも遠路訪ねてきたのだから何か想い出になることをと考え 当時牧野植物園内にあった化石館を訪ね平田先生の連絡先が解るだろうと化石館を訪ねた、そこで先生が入院されているとお聞きし、全く先生とは面識もなかったのですが あつかましくも お見舞いを兼ね産地指導をしていただこうと病院に伺った。
先生は 初対面の私を 病室のベットでむかえて下さり 色々とご指導いただきました。
『槌と歩む』(自叙伝)はこのとき先生に戴きました。

平田先生は 私がお見舞いした後 3ヵ月後の昭和52年(1977)6月22日にご逝去されました。
その後3度ばかり横倉山を訪ねたが写真のような物は採れるものではなかった。掲載の標本はYS氏からの頂き物
備 考 参考資料 東京地学協会『地学雑誌』Vol86,6



0036 掲 載 日 2013年5月30日
標 本 名 Menabites sp. 
産 地 和歌山県有田郡有田川町 鳥屋城山
時 代・地 層 白亜紀 カンパニアン階   外和泉層群 鳥屋城層
標本写真
 
コメント 昭和57(1982年)年4月11日採集

鳥屋城山の西約1.0kmの山麓にある金屋中学近くのミカン畑の造成時の転石のノジュールより採集
アンモナイト本体の殻は溶け去っているが その為 螺菅に並ぶ 棘(顆粒)の様子がよく読み取れる標本です。
この産地の鳥屋城層では Eubostychoceras sp.などの異常巻きアンモナイトの産出が最も知られていて、
メナビテス類はこれまで報告はなかったようです。
備 考



0035 掲 載 日 2013年5月23日
標 本 名 Iquius nipponicus Jordan, 1919  イキウス・ニッポニクス
産 地 長崎県壱岐 長者原  長崎県 芦辺町諸吉本村触八幡浦
時 代・地 層 中期中新世  長者原層
標本写真

コメント TM氏よりの寄贈品

珪藻土層中にある淡水性化石産出地で 寄八幡神社の敷地の産出地は1976年02月24日に長崎県の天然記念物に指定されています。 
イキウスは当初 ニシン科の魚と考えられたのですが、その後の研究でコイ科淡水魚とされています。
ここでは イキウスのほか多くの植物や淡水魚類の化石が産出しています。イキウスの他にコイ属、2種のタナゴ類、イキムカシギギ、イキムカシオヤニラミ、ハゼ科2種、そして世界唯一のトゲウナギ科の化石が知られています。
備 考 参考資料  北九州市立いのちのたび博物館HP      自然史展示解説

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